敏腕社長との秘密の身ごもり一夜~身を引くはずが、迎えにきた御曹司に赤ちゃんごと溺愛されました~
「わかった。都子が謝る必要はないと思うが、それなら俺も同罪だ。一緒に親に頭を下げるよ。今日は親も疲れている。明日、大地を連れて三人でうちの実家に行こう。いいか?」
「はい、よろしくお願いします」
「連絡しておく。気分は上がらないかもしれないが、今夜は家族三人で初めてのクリスマスイブを楽しもう」
私が夕食の準備をする間、要さんは大地の面倒を見ながらご両親に連絡を入れたようだ。
私は用意したビーフシチューやラザニアを要さんは美味しいと食べてくれた。大地はまだ料理を楽しめないけれど、来年は幼児食でシチューやケーキを食べられるだろう。私と要さんと大地。二度目のクリスマスもツリーを飾って、一緒に食事をして……。
「何度も都子とクリスマスは過ごしたけど」
「平日だったので、一緒に仕事をしていただけですね」
「そういうなよ。俺は嬉しかったんだから」
要さんはふうと息をついた。それは噛み締めるような様子で、今日の日中の嫌な思いなど眼中にもないのだろうと感じさせた。
「要さん?」
「来年も一緒に過ごしたいな」
その瞬間、私は当たり前に来年も一緒にいる想像をしていたと気づいた。
私の心は、とっくに要さんと築く家庭になじんでいる。実感するとぼぼぼと音が出そうな勢いで頬が赤くなってきた。
「都子? 顔が真っ赤だ」
「ええと、少し暑いみたいです。空調下げますね」
立ち上がってエアコンのリモコンのあるチェストに歩み寄る。要さんに背を向けたけれど、ごまかされてくれただろうか。
「はい、よろしくお願いします」
「連絡しておく。気分は上がらないかもしれないが、今夜は家族三人で初めてのクリスマスイブを楽しもう」
私が夕食の準備をする間、要さんは大地の面倒を見ながらご両親に連絡を入れたようだ。
私は用意したビーフシチューやラザニアを要さんは美味しいと食べてくれた。大地はまだ料理を楽しめないけれど、来年は幼児食でシチューやケーキを食べられるだろう。私と要さんと大地。二度目のクリスマスもツリーを飾って、一緒に食事をして……。
「何度も都子とクリスマスは過ごしたけど」
「平日だったので、一緒に仕事をしていただけですね」
「そういうなよ。俺は嬉しかったんだから」
要さんはふうと息をついた。それは噛み締めるような様子で、今日の日中の嫌な思いなど眼中にもないのだろうと感じさせた。
「要さん?」
「来年も一緒に過ごしたいな」
その瞬間、私は当たり前に来年も一緒にいる想像をしていたと気づいた。
私の心は、とっくに要さんと築く家庭になじんでいる。実感するとぼぼぼと音が出そうな勢いで頬が赤くなってきた。
「都子? 顔が真っ赤だ」
「ええと、少し暑いみたいです。空調下げますね」
立ち上がってエアコンのリモコンのあるチェストに歩み寄る。要さんに背を向けたけれど、ごまかされてくれただろうか。