敏腕社長との秘密の身ごもり一夜~身を引くはずが、迎えにきた御曹司に赤ちゃんごと溺愛されました~
「都子、愛してる。やっと、気持ちが届いた」
「あなたの想像通り、私だってずっとずっとあなたが好きでした。愛するあなたの赤ちゃんだから産みたかった。あなたを失っても、生きていけるように。勝手なんです、私は本当に」
きつく抱きしめられ、私も彼の背に手を這わせた。要さんの唇が私の首筋に押し当てられた。
「俺だって勝手だ。おまえを俺のものにしたくて、できなくて、あんな形で奪った。おまえの情にすがって、子どももろとも連れてきてしまった」
再び唇が重なった。愛しい。要さんに触れたい。
「愛しています。要さん」
私はぐっと彼の身体を押し返した。それは言葉と意志とは反する行動だった。要さんが驚いた顔をする。
「猪川社長との件を解決したら、要さんのプロポーズに正式にお返事をします」
訴訟を起こすとまで言っている人たちだ。何をしでかすかわからない。
私たちの関係にも影響を及ぼす可能性があるのだから、はっきりさせておきたい。
「都子の言うとおりだな。つい、欲にまかせて抱いてしまうところだった」
要さんは照れたように笑い、それから私の髪を優しくなでた。
「都子の告白が聞けたから、今日は満足。いや、ものすごく幸せだ」
「私も幸せですよ」
そう言って、要さんの手を握る。向かい合って、手を取り合って、見つめ合う。
今までの私たちの時間で、もしかしたら一番穏やかで満たされた瞬間かもしれない。
「俺、しまりのない顔をしているだろ」
「そんなことありません。いつもの格好いい素敵な要さんですよ」
私は少し背伸びをして、もう一度キスをした。優しく触れるだけのキスを。
「あなたの想像通り、私だってずっとずっとあなたが好きでした。愛するあなたの赤ちゃんだから産みたかった。あなたを失っても、生きていけるように。勝手なんです、私は本当に」
きつく抱きしめられ、私も彼の背に手を這わせた。要さんの唇が私の首筋に押し当てられた。
「俺だって勝手だ。おまえを俺のものにしたくて、できなくて、あんな形で奪った。おまえの情にすがって、子どももろとも連れてきてしまった」
再び唇が重なった。愛しい。要さんに触れたい。
「愛しています。要さん」
私はぐっと彼の身体を押し返した。それは言葉と意志とは反する行動だった。要さんが驚いた顔をする。
「猪川社長との件を解決したら、要さんのプロポーズに正式にお返事をします」
訴訟を起こすとまで言っている人たちだ。何をしでかすかわからない。
私たちの関係にも影響を及ぼす可能性があるのだから、はっきりさせておきたい。
「都子の言うとおりだな。つい、欲にまかせて抱いてしまうところだった」
要さんは照れたように笑い、それから私の髪を優しくなでた。
「都子の告白が聞けたから、今日は満足。いや、ものすごく幸せだ」
「私も幸せですよ」
そう言って、要さんの手を握る。向かい合って、手を取り合って、見つめ合う。
今までの私たちの時間で、もしかしたら一番穏やかで満たされた瞬間かもしれない。
「俺、しまりのない顔をしているだろ」
「そんなことありません。いつもの格好いい素敵な要さんですよ」
私は少し背伸びをして、もう一度キスをした。優しく触れるだけのキスを。