敏腕社長との秘密の身ごもり一夜~身を引くはずが、迎えにきた御曹司に赤ちゃんごと溺愛されました~
クリスマスから二日後のことだ。
要さんはあと数日で仕事納め。私も大地の面倒を見つつ、年末の掃除をちょこちょことやっていた。私と同居するまでは、たまにハウスクリーニングを入れていたのは知っている。私ができることは、育児の合間にでもやっておきたい。
「なんだろう」
スマホに表示された祖父の名前に、なんとなく嫌な感覚はした。大地を抱いたまま、電話に出る。
「おじいちゃん、どうしたの?」
『都子、今そこに岩切社長はいるか?』
祖父の声には緊張感があった。
「仕事だけど……何かあった?」
『今朝、封書が届いた。都子宛だが、通知書在中とあったので悪いが開けさせてもらった』
嫌な予感というのは当たるものだ。祖父が重々しく言った。
『岩切社長の元婚約者からだ。都子に慰謝料請求をするという通知書だった』
「猪川……麻里佳さんの名義で?」
『そうだ』
そんなはずはない。麻里佳さんは私たちを応援してくれている。
麻里佳さん自身も恋人とほのかちゃんと幸せになるためにご両親と対話していく予定だ。
要さんはあと数日で仕事納め。私も大地の面倒を見つつ、年末の掃除をちょこちょことやっていた。私と同居するまでは、たまにハウスクリーニングを入れていたのは知っている。私ができることは、育児の合間にでもやっておきたい。
「なんだろう」
スマホに表示された祖父の名前に、なんとなく嫌な感覚はした。大地を抱いたまま、電話に出る。
「おじいちゃん、どうしたの?」
『都子、今そこに岩切社長はいるか?』
祖父の声には緊張感があった。
「仕事だけど……何かあった?」
『今朝、封書が届いた。都子宛だが、通知書在中とあったので悪いが開けさせてもらった』
嫌な予感というのは当たるものだ。祖父が重々しく言った。
『岩切社長の元婚約者からだ。都子に慰謝料請求をするという通知書だった』
「猪川……麻里佳さんの名義で?」
『そうだ』
そんなはずはない。麻里佳さんは私たちを応援してくれている。
麻里佳さん自身も恋人とほのかちゃんと幸せになるためにご両親と対話していく予定だ。