敏腕社長との秘密の身ごもり一夜~身を引くはずが、迎えにきた御曹司に赤ちゃんごと溺愛されました~
返信はすぐにきた。
『わかった。明日の夕方はどうだ? 定時であがる』
『会社近くに行く。以前ランチを食べたイタリアンで待ち合わせよう』
メッセージのやりとりを終え、心がざわつくのを押さえられない。
要さん、どうしてちゃんと話してくれないの? 心配をかけたくないのかもしれない。だけど、私はあなたの妻になるのに。隣で支えたいと思っているのに。
翌日の夕方、私は大地を抱っこ紐で抱き、岩切製紙近くのイタリアンに出かけた。
要さんには、友人とこの店で会うことを伝えてある。本人に問いただしもしていないし、誰と会うとも言っていない。ただ、やましいことではないという意味で伝えておきたかった。
定時から十五分ほどで神野は現れた。席で待っていた私が抱っこ紐で赤ん坊を抱いているのを見て、目をこぼれるほど大きく見開いた。ものすごく驚いている。
「高垣、その赤ちゃんは……」
「私の息子」
「結婚したのか?」
その問いに少し悩んで頷いた。
「そうか……。もしかして、結婚と出産の報告で呼び出してくれたのか?」
神野は席に着きながら、まだ驚きを隠せないでいる。
『わかった。明日の夕方はどうだ? 定時であがる』
『会社近くに行く。以前ランチを食べたイタリアンで待ち合わせよう』
メッセージのやりとりを終え、心がざわつくのを押さえられない。
要さん、どうしてちゃんと話してくれないの? 心配をかけたくないのかもしれない。だけど、私はあなたの妻になるのに。隣で支えたいと思っているのに。
翌日の夕方、私は大地を抱っこ紐で抱き、岩切製紙近くのイタリアンに出かけた。
要さんには、友人とこの店で会うことを伝えてある。本人に問いただしもしていないし、誰と会うとも言っていない。ただ、やましいことではないという意味で伝えておきたかった。
定時から十五分ほどで神野は現れた。席で待っていた私が抱っこ紐で赤ん坊を抱いているのを見て、目をこぼれるほど大きく見開いた。ものすごく驚いている。
「高垣、その赤ちゃんは……」
「私の息子」
「結婚したのか?」
その問いに少し悩んで頷いた。
「そうか……。もしかして、結婚と出産の報告で呼び出してくれたのか?」
神野は席に着きながら、まだ驚きを隠せないでいる。