シュガートリック




普通に話しただけなのに、そう思われてしまうことが悲しくて俯く。

席について荷物を整理したあと、周りの声を聞きたくなくて机に突っ伏した。



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昼休み、ご飯を食べ終えて流歌ちゃんと別れたあと自動販売機に来ている。

飲み物終わっちゃったからお水買おう……。


お水を買って、教室に戻ろうと歩き出す。

周りに人が誰もいなくて肩の力が抜ける。

……もう疲れたなあ。
そう思ってため息をつくと同時。

近くから走ってくる足音に驚いてバッと後ろを振り向くと。


「雪音……!」

「え……?」


焦ったような表情で私の名前を呼び近づいてきたのは識くんだった。

ピタッと足を止めて識くんを見上げると、急いで来たのか少しだけ息切れしていた。


「ど、どうしたの……?」




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