シュガートリック
今日で終わりだから、頑張らなきゃ……!!
「俺こっちやるから花染はこっちやって」
「うん」
春哉くんは残りのプリントの量を分けると私に渡してきて。
それを受け取りプリントを束にしてまとめる。
お互い早く終わらせるために集中して作業していると。
ふぅ、と息を吐いて春哉くんは手を止めた。
どうやら休憩しているみたい。
私はあと少しだったため、それに集中していると。
目の前から、じーっと視線を感じて。
……。
…………。
最初は気にしないようにしていたのに、段々と気になってきてしまう。
耐えられなくてパッと顔を上げると、春哉くんは頬杖をつきながら私を見ていた。
「…えっと……?」
何か変だったかな……?と少し不安になって春哉くんを見ると。
「……花染って、綺麗な顔してんだね」
「……え?」
「噂では聞いてたけど、ちゃんと顔見たことなかったし」