シュガートリック
識くんと春哉くん
それから約三週間が経った。
「いよいよ明日だね……」
「そうだね…早いなあ……」
お昼休み、流歌ちゃんと一緒にお話をしている。
「体育祭……!!」
「……はぁ」
そう、あっという間に日は過ぎて体育祭は明日。
テンション上がっている流歌ちゃんと、気持ちが乗らない私。
体育祭なんて……一日中周りに気を使わなきゃいけないじゃん……。
正直あんまり人と関わりたくはない……なにがあるかわからないし。
でも私体育祭実行委員だからなあ……。
はぁ、とため息を着く。
「全く〜!もっとポジティブにいこうよ!!」
「…う〜ん……」
「明日朝早く来てね!私が髪型やってあげるから!」
「……してくれるの?」
「雪音の国宝級の髪触れるとかレアだし?……あ!もしかしたら月居惚れちゃうかも」
「……っ、え」