シュガートリック




そう。流歌ちゃんは私の髪を高めのポニーテールにして結ぶと、慣れた手つきで髪の毛をくるくると巻き始めて。

あっという間に巻き髪が完成した。

普段髪は下ろしてるし結んだとしても高く結ばないから、自分で見ても雰囲気が変わったのがわかる。
髪も巻いているから余計にだ。


「そうだ!雪音、前髪と触覚も巻こっか」

「え、いいの……?でも似合うかな……」

「ぜーったい可愛いからまかせて!」


いつも朝一瞬アイロン通すだけで終わるから、ちゃんと巻いたことなんてない。
似合うかどうかが心配だけど……。

そう言うと流歌ちゃんはグッドサインをして自信満々に笑った。


「雪音の前髪の長さはちょうど目ぐらいだから巻いたらちょうどいいよ、安心して」

「じゃあ……お願いします」


自分が変わる姿がすごく不思議で楽しくて、つい流歌ちゃんにお願いする。




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