シュガートリック
そうだよね……私達両想いになって、識くんの彼女になれたんだから……。
その事実が信じられないほど嬉しくて、浮かれて浮かれてフワフワ状態。
色んな感情が混ざって、識くんに握られている手をぎゅっと握り返すと。
それに気づいた識くんは私の方を見て、愛おしそうに微笑んだ。
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「おめでとう雪音〜っ!!」
「ありがとう流歌ちゃん……っ!」
朝、流歌ちゃんに一番最初に言われた言葉。
流歌ちゃんは自分のことのように喜んで抱きついてくれて。
それが嬉しくて私も流歌ちゃんに抱きつき返す。
「なにがあったの!聞かせて聞かせて……っ!」
そう目をキラキラと輝かせながら言った流歌ちゃんに、昨日起こったことを話し出した。
「……え!?」
話しながら、大きい声を出して驚いた流歌ちゃんにビックリしてしまう。