シュガートリック
「嘘でしょ……!?保健室で雪音のこと助けてくれたのって月居だったの……!?」
「そうなの……私もビックリして」
「えっ、すごくない!?運命だよ運命……っ!」
「う、運命……?」
「こんな偶然普通ないって!」
きゃー!とテンション高く言った流歌ちゃんに少し照れくさくなる。
た、確かに……普通こんなことないよね。
運命……そう思ってもいいのかな。
なんて思って、ふふっと笑ってしまう。
「なんだよ〜幸せそうじゃーん」
「…っ、もう朝から浮かれちゃって」
「可愛いなあ雪音は〜」
私の表情を見てニヤニヤしてきた流歌ちゃんに少し恥ずかしくなってしまう。
顔に出ちゃうよ……っ!
「なにかあったら私に教えてね?ぜーったいだよ?」
ニコッと笑って圧をかけてきた流歌ちゃんに、戸惑いながらも笑って頷いた。