シュガートリック




おかしくない……っ!?96点……っ!?

高いじゃんってなに!!私より高い……!
これがいつも通りなの……?もしかしてめっちゃ頭いいの……?

そう思って春哉くんを見上げると。


「勝った」

「……すごいね」


微妙に口角を上げて言った春哉くんにポカーンとする。

春哉くん頭いいんだ……知らなかった……。

そんな私の考えが読まれたのか、春哉くんは口を開いて。


「よく識と点数勝負してた。ほぼ勝てなかったけどね」

「…え、嘘、識くんも頭いいの……?」

「俺いつも順位二位で一位取ったことない。だから勝手に一位は識だと思ってる」


春哉くんの話に余計ポカーンとしてしまう。

……識くんが頭いいの初耳なんだけど……。
噂でも聞いたことないから本当なのかどうかわからないけど、でも春哉くんが言うんだし……。

そう考えていると、先生から席に着く合図があってハッとして私達も席に戻った。



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