シュガートリック
そんな私の表情を見て、色っぽく笑った識くんは。
「大丈夫だよ、雪音」
「…っ、?な、に……」
「一つ一つ、教えてあげるからね」
教えて、あげる……?
なにを……?と思って近距離のまま識くんの目を見つめる。
「じゃあまず最初に、」
「…?」
「……俺の首に手を回して、口を開けてみよっか」
「…っ、へ」
識くんがそう言った瞬間。
識くんは私の両腕を引き、識くん自身の首に巻き付けさせてきて。
グイッと今まで以上に距離が近づき、鼻と鼻がぶつかりそうになる。
突然のことに何も分からず困惑していると。
あっという間に、今度は強引に唇を奪われた。
「…っんん!?」
下からすくうように重ねられて、顔ごと上を向かされている。
まるで、私が識くんを求めてしているみたいに。
「…っんぅ……っ!」
「…ほら、早く口開けて」
「…っふぁ……!?」