Good day ! 3
次の日も、乗務の前に面会に来た大和と一緒に、双子にミルクをあげたり、沐浴やおむつ替えをする。
その次の日は大和がオフで、一日中二人でゆっくりと話をしながら双子のお世話をした。
日に日に二人とも育児に慣れてきて、これなら退院後もなんとかなりそう、と恵真は安心する。
母乳も少しずつ出るようになり、特に翼は飲むのが上手で、追加のミルクの量も少しでよくなってきた。
今のところ、翼も舞も、お腹が空いた時しか泣いたりぐずったりせず、満腹になれば2時間はしっかり寝てくれるので、恵真もその間は昼寝が出来た。
合間に育児日記を書いたり、オルゴールを聴いたり、彩乃やこずえとメッセージのやり取りをする。
そして両家の両親が赤ちゃんと初対面する、11月10日がやって来た。
恵真の両親は前日に長野から上京し、二人が結婚式を挙げたホテルに泊まっていた。
大和の両親も朝そこで合流し、勤務前の大和が車で四人を病院に連れて来た。
「こんにちはー…」
控えめに病室に入って来た両家の両親は、まず恵真におめでとう!と声をかける。
「双子ちゃんの妊娠も出産も、大変だったでしょう?体調はどう?」
「はい。もうかなり良くなりました」
「そう?でも無理しないでね」
「ありがとうございます」
気遣ってくれる大和の母に笑顔で答えてから、恵真はベビーコットに皆を促した。
「赤ちゃん、抱っこしてあげてください」
「わあ!いいの?」
「ええ、もちろんです」
四人は手を洗ってから、いそいそとベビーコットを取り囲む。
「まあ!なんて可愛らしいの」
「ひゃー、小さくてまさに天使ね」
「恵真ちゃんにそっくりな女の子だな」
「男の子は大和さんに似てますね」
「翼くーん、舞ちゃーん。じいじとばあばですよー」
さっき授乳したばかりでご機嫌な翼と舞は、パタパタと手足を動かしている。
恵真は翼を抱き上げると、大和の母に、そして大和が舞を抱き上げて恵真の母に抱かせた。
「わあ…、緊張する」
「ほんと。ああ、もう感動で胸がいっぱい」
「なんだか涙が出ちゃう」
「ええ。孫ってこんなに可愛いのね」
父親達も、横から手を伸ばしてそっと赤ちゃんの頬に触れる。
「なんて可愛いんだ。孫の顔が見られるなんて、もう夢のようで…」
「あなた!また泣いてる?」
涙もろい大和の父は、誰よりも早く涙を溢れさせた。
「この歳になって、こんな幸せな日が来るなんて。大和の結婚も諦めてたのに、可愛いお嫁さんが来てくれて、更にこんなに可愛い赤ちゃんが二人も!」
「親父、毎回おんなじ事言ってるぞ」
あはは!と皆で笑い合う。
出産のお祝いと言って、両親達はたくさんの贈り物を持って来てくれていた。
お揃いのベビー服やおもちゃを広げながら、母親同士、嬉しそうに話をする。
「もうお店で選ぶのが楽しくて!だって、男の子と女の子、両方選べるんだもの」
「そうよね!ペアルックも可愛いし、特に女の子のフリフリのお洋服!私、大和の時は買えなかったから、もう嬉しくて嬉しくて!」
「私も。男の子の服や車のおもちゃ、恵真の時は買えなかったから、なんだか新鮮で」
ベビー服を一枚一枚広げては、父親達が抱いている赤ちゃんに合わせてみる。
「似合う似合う!可愛いわあ」
たくさん写真を撮り、結局両親達がいる間、翼も舞も一度もベビーコットに寝かされる事はなかった。
その次の日は大和がオフで、一日中二人でゆっくりと話をしながら双子のお世話をした。
日に日に二人とも育児に慣れてきて、これなら退院後もなんとかなりそう、と恵真は安心する。
母乳も少しずつ出るようになり、特に翼は飲むのが上手で、追加のミルクの量も少しでよくなってきた。
今のところ、翼も舞も、お腹が空いた時しか泣いたりぐずったりせず、満腹になれば2時間はしっかり寝てくれるので、恵真もその間は昼寝が出来た。
合間に育児日記を書いたり、オルゴールを聴いたり、彩乃やこずえとメッセージのやり取りをする。
そして両家の両親が赤ちゃんと初対面する、11月10日がやって来た。
恵真の両親は前日に長野から上京し、二人が結婚式を挙げたホテルに泊まっていた。
大和の両親も朝そこで合流し、勤務前の大和が車で四人を病院に連れて来た。
「こんにちはー…」
控えめに病室に入って来た両家の両親は、まず恵真におめでとう!と声をかける。
「双子ちゃんの妊娠も出産も、大変だったでしょう?体調はどう?」
「はい。もうかなり良くなりました」
「そう?でも無理しないでね」
「ありがとうございます」
気遣ってくれる大和の母に笑顔で答えてから、恵真はベビーコットに皆を促した。
「赤ちゃん、抱っこしてあげてください」
「わあ!いいの?」
「ええ、もちろんです」
四人は手を洗ってから、いそいそとベビーコットを取り囲む。
「まあ!なんて可愛らしいの」
「ひゃー、小さくてまさに天使ね」
「恵真ちゃんにそっくりな女の子だな」
「男の子は大和さんに似てますね」
「翼くーん、舞ちゃーん。じいじとばあばですよー」
さっき授乳したばかりでご機嫌な翼と舞は、パタパタと手足を動かしている。
恵真は翼を抱き上げると、大和の母に、そして大和が舞を抱き上げて恵真の母に抱かせた。
「わあ…、緊張する」
「ほんと。ああ、もう感動で胸がいっぱい」
「なんだか涙が出ちゃう」
「ええ。孫ってこんなに可愛いのね」
父親達も、横から手を伸ばしてそっと赤ちゃんの頬に触れる。
「なんて可愛いんだ。孫の顔が見られるなんて、もう夢のようで…」
「あなた!また泣いてる?」
涙もろい大和の父は、誰よりも早く涙を溢れさせた。
「この歳になって、こんな幸せな日が来るなんて。大和の結婚も諦めてたのに、可愛いお嫁さんが来てくれて、更にこんなに可愛い赤ちゃんが二人も!」
「親父、毎回おんなじ事言ってるぞ」
あはは!と皆で笑い合う。
出産のお祝いと言って、両親達はたくさんの贈り物を持って来てくれていた。
お揃いのベビー服やおもちゃを広げながら、母親同士、嬉しそうに話をする。
「もうお店で選ぶのが楽しくて!だって、男の子と女の子、両方選べるんだもの」
「そうよね!ペアルックも可愛いし、特に女の子のフリフリのお洋服!私、大和の時は買えなかったから、もう嬉しくて嬉しくて!」
「私も。男の子の服や車のおもちゃ、恵真の時は買えなかったから、なんだか新鮮で」
ベビー服を一枚一枚広げては、父親達が抱いている赤ちゃんに合わせてみる。
「似合う似合う!可愛いわあ」
たくさん写真を撮り、結局両親達がいる間、翼も舞も一度もベビーコットに寝かされる事はなかった。