Good day ! 3
「おはよう、恵真」
翌朝、目が覚めると大和が翼を抱いてミルクを飲ませていた。
「おはようございます。ごめんなさい、翼、泣いてましたか?」
「ううん。ご機嫌で起きてたよ。でも必死に俺の人差し指に吸いついてくるから、お腹減ってるだろうと思ってミルク作ったんだ」
「そうだったんですね」
すると隣で舞も、ホギャーと泣き始める。
「舞、おはよう。お腹空いたね」
恵真は舞に母乳をあげる。
夜中は、少し眠っては翼か舞のどちらかが起き、その度に恵真は母乳を、大和はミルクをあげていた。
細切れにしか眠れず、おそらく大和も疲れているだろう。
そう思って聞いてみると、大和はあっさり首を振った。
「全然!海外フライトで時差に振り回されるのに慣れてるからかな?あー、この感覚は朝ロスに着くフライトと同じだなーとか思ってた」
「あはは!確かに。あの、頭は動くのに身体は気だるいっていう感覚。独特ですよね」
「そう。これなら毎晩、色んな世界旅行気分を味わえそうだな」
ふふっと恵真も笑う。
「それに俺、今朝目が覚めてふと横を見たら、翼と目が合ってさ。その途端、翼がにこって笑って手足パタパタさせてくれたんだ。まるで、パパ起きたー!って喜んでくれてるみたいだった。もう、どんな高級ホテルのスイートルームで目が覚めるよりも幸せな気分だったよ」
へえーと恵真は感心する。
「そうなんですね。翼、もうすっかりパパのこと認識してるのかしら。凄いなあ」
「うん。俺、翼にめちゃくちゃ愛されてる気がする」
あはは!と恵真は、真顔の大和に笑い出す。
「大和さんたら、おかしい!」
「そう?でもほんと、こんな気持ちは初めてだよ」
「あら、そしたら私のライバルは翼?どうしよう、大和さんを翼に取られちゃったら」
「ははは!恵真こそ何を言ってるの?本気で翼と張り合うの?」
「だって…。大和さんが私に目を向けてくれなくなっちゃったら、寂しいもん」
いじける恵真に、大和はクスッと笑う。
「恵真、かーわいい!あとでゆっくり二人の時間を過ごそうな」
恵真は耳まで真っ赤になってうつむいた。
翌朝、目が覚めると大和が翼を抱いてミルクを飲ませていた。
「おはようございます。ごめんなさい、翼、泣いてましたか?」
「ううん。ご機嫌で起きてたよ。でも必死に俺の人差し指に吸いついてくるから、お腹減ってるだろうと思ってミルク作ったんだ」
「そうだったんですね」
すると隣で舞も、ホギャーと泣き始める。
「舞、おはよう。お腹空いたね」
恵真は舞に母乳をあげる。
夜中は、少し眠っては翼か舞のどちらかが起き、その度に恵真は母乳を、大和はミルクをあげていた。
細切れにしか眠れず、おそらく大和も疲れているだろう。
そう思って聞いてみると、大和はあっさり首を振った。
「全然!海外フライトで時差に振り回されるのに慣れてるからかな?あー、この感覚は朝ロスに着くフライトと同じだなーとか思ってた」
「あはは!確かに。あの、頭は動くのに身体は気だるいっていう感覚。独特ですよね」
「そう。これなら毎晩、色んな世界旅行気分を味わえそうだな」
ふふっと恵真も笑う。
「それに俺、今朝目が覚めてふと横を見たら、翼と目が合ってさ。その途端、翼がにこって笑って手足パタパタさせてくれたんだ。まるで、パパ起きたー!って喜んでくれてるみたいだった。もう、どんな高級ホテルのスイートルームで目が覚めるよりも幸せな気分だったよ」
へえーと恵真は感心する。
「そうなんですね。翼、もうすっかりパパのこと認識してるのかしら。凄いなあ」
「うん。俺、翼にめちゃくちゃ愛されてる気がする」
あはは!と恵真は、真顔の大和に笑い出す。
「大和さんたら、おかしい!」
「そう?でもほんと、こんな気持ちは初めてだよ」
「あら、そしたら私のライバルは翼?どうしよう、大和さんを翼に取られちゃったら」
「ははは!恵真こそ何を言ってるの?本気で翼と張り合うの?」
「だって…。大和さんが私に目を向けてくれなくなっちゃったら、寂しいもん」
いじける恵真に、大和はクスッと笑う。
「恵真、かーわいい!あとでゆっくり二人の時間を過ごそうな」
恵真は耳まで真っ赤になってうつむいた。