Good day ! 3
第十六章 幸せボケ?
1ヶ月健診の日がやって来た。

双子にとっては、初めてのお出かけだ。

「えーっと、母子手帳に診察券、保険証、あとはミルクとおむつと…」

双子の外出は、とにかく荷物が多い。

授乳を済ませてから、ベビーキャリーをセットしたベビーカーに二人を乗せて玄関を出る。

エレベーターで駐車場まで下りると、ベビーキャリーをそのまま車に乗せてシートベルトで固定した。

「これ、本当に便利だな。一人ずつ抱っこして乗せ換えなくていいもんな」
「ええ。それにシートベルトで固定するのも、思ったよりスムーズに出来ますね。これなら、私一人で二人を乗せてお出かけ出来そう」
「えー?タフだな、恵真。でもそんな必要ないよ。俺がいつでもつき添うから」

車で10分程の、懐かしい病院に行く。

待合室は、同じように生後1ヶ月の赤ちゃんで賑わっていた。

恵真の体調も問題なし。

双子も、翼は3515g、舞は3502gと、順調に大きくなっていた。

「何か心配な事はない?気になる事とかは?」
「いえ、特には」
「そう、良かったわ。じゃあこれからは予防接種も始まるから、忘れないように予定を立ててね」
「はい、分かりました」

助産師との相談もすぐに終わり、四人でまたマンションに帰る。

「お疲れ様。帰って来ましたよー」

翼も舞も、ぐずることなくご機嫌でお出かけを終える。

授乳とおむつ替えを済ませると、二人ともすーっと眠りについた。
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