Good day ! 3
ようやく気持ちを落ち着かせて、大和が恵真に改めて尋ねる。
「恵真、もしかして一人で悩んでたの?」
「あ、いえ。悩んでいた訳ではなくて、いつ検査しようかって考えていて…」
「どうして俺に相談してくれなかったの?」
「それは、まだ何もはっきりしなかったから…」
すると大和は、真剣な顔で恵真に向き直った。
「恵真、約束して。これからはどんな些細な事でも、まず俺に話すって。いい?どんな事でもだよ?」
大和はじっと恵真を見つめて続ける。
「迷ったり悩んだり、一人で抱え込んだりしないで。分かった?」
はい、と恵真は素直に頷く。
「検査薬も、一人で試すつもりだったの?」
「あ、えっと。明日の朝試して、陽性なら病院へ行こうと」
「どうしてそれを俺に言わなかったの?」
「だって、もし陰性だったらお騒がせしちゃうだけだし。病院ではっきり診断してもらってから、大和さんには伝えるつもりだったの」
大和は少しうつむいてから顔を上げる。
「恵真。俺に気を遣うんじゃなくて、もっと自分に気を遣って。俺は恵真を守る為にそばにいるんだから、ちゃんと俺に恵真を守らせて欲しい。恵真だけじゃない。これからは、お腹の子も一緒なんだからね?」
「はい」
「よし。じゃあ、明日一緒に病院へ行こう」
ええ?!と恵真は驚く。
「大和さん、明日は乗務があるでしょう?」
「Show Up(出社)は12時だ。朝一番で病院に行けば間に合うよ。どこの病院へ行くつもりだったの?」
「えっと、隣の駅前に評判がいいレディースクリニックがあるから、そこに行こうかと」
「そこまで調べる前に教えてくれたら良かったのに。でも気づかなかった俺が悪いんだな。恵真、一人であれこれ考えさせてごめん。そばにいたのに、情けない」
ううん、と恵真は慌てて首を振る。
「大和さん、最近は夜遅くまでのシフトで、私は反対に朝早かったから。すれ違いであまり話す時間もなかったし」
「いや、だからこそもっと恵真の様子に気をつけるべきだった。ごめん、恵真。俺、もっとしっかりしなきゃな。これからは、大事な恵真と赤ちゃんを必ず俺が守っていく。約束するから」
「はい」
恵真は目に涙を浮かべて微笑んだ。
「恵真、もしかして一人で悩んでたの?」
「あ、いえ。悩んでいた訳ではなくて、いつ検査しようかって考えていて…」
「どうして俺に相談してくれなかったの?」
「それは、まだ何もはっきりしなかったから…」
すると大和は、真剣な顔で恵真に向き直った。
「恵真、約束して。これからはどんな些細な事でも、まず俺に話すって。いい?どんな事でもだよ?」
大和はじっと恵真を見つめて続ける。
「迷ったり悩んだり、一人で抱え込んだりしないで。分かった?」
はい、と恵真は素直に頷く。
「検査薬も、一人で試すつもりだったの?」
「あ、えっと。明日の朝試して、陽性なら病院へ行こうと」
「どうしてそれを俺に言わなかったの?」
「だって、もし陰性だったらお騒がせしちゃうだけだし。病院ではっきり診断してもらってから、大和さんには伝えるつもりだったの」
大和は少しうつむいてから顔を上げる。
「恵真。俺に気を遣うんじゃなくて、もっと自分に気を遣って。俺は恵真を守る為にそばにいるんだから、ちゃんと俺に恵真を守らせて欲しい。恵真だけじゃない。これからは、お腹の子も一緒なんだからね?」
「はい」
「よし。じゃあ、明日一緒に病院へ行こう」
ええ?!と恵真は驚く。
「大和さん、明日は乗務があるでしょう?」
「Show Up(出社)は12時だ。朝一番で病院に行けば間に合うよ。どこの病院へ行くつもりだったの?」
「えっと、隣の駅前に評判がいいレディースクリニックがあるから、そこに行こうかと」
「そこまで調べる前に教えてくれたら良かったのに。でも気づかなかった俺が悪いんだな。恵真、一人であれこれ考えさせてごめん。そばにいたのに、情けない」
ううん、と恵真は慌てて首を振る。
「大和さん、最近は夜遅くまでのシフトで、私は反対に朝早かったから。すれ違いであまり話す時間もなかったし」
「いや、だからこそもっと恵真の様子に気をつけるべきだった。ごめん、恵真。俺、もっとしっかりしなきゃな。これからは、大事な恵真と赤ちゃんを必ず俺が守っていく。約束するから」
「はい」
恵真は目に涙を浮かべて微笑んだ。