Good day ! 3
かすかな物音がして、恵真は目を覚ます。
(あれ?いつの間にか寝てたのかな?)
あれから翼と舞に交互に授乳し、二人が同時に寝ている間に、大和が用意してくれていた昼食を食べた。
大和は、更衣室で動画を観たらしく、翼、凄いな!と返信が来ていた。
そのあとも、また交互に授乳やおむつ替えをし、ようやく二人が同時に眠って静かになると、どうやら恵真もまどろんでいたらしい。
ふと顔を上げると、大和が舞を抱いているのが目に入った。
「大和さん!」
思わず声を出すと、大和は、しーっと口元に人差し指を立てる。
そして舞を抱きながら、恵真の近くに腰掛けた。
「翼、良く眠ってる」
「あ、ええ。舞は?起きてましたか?」
「いや、寝てたよ。でも俺が帰って来たのが分かったみたいで、顔を覗き込んだら目を覚ましたんだ。だから抱っこしてたところ」
「そうだったんですね。お帰りなさい」
「ただいま、恵真」
大和は優しく恵真にキスをする。
「一人で大変だったでしょ?あとは俺がやるから、ゆっくり休んで」
「ううん、思ってたよりも楽でした。それに、ふふ、翼が面白くて…」
「ああ、あの動画ね。翼、ほんとに凄いな」
二人で、ぐっすり眠っている翼を振り返る。
「なんだか、私が翼に元気をもらいました。それに舞もとってもいい子だったし。ね?舞」
恵真は、大和が抱いている舞に微笑みかける。
「幸せだなー。みんなが待ってるこの部屋に帰って来るのが、本当に楽しみでさ。俺、帰りの車の中でずっとニヤけてたよ」
「うふふ、フライトお疲れ様でした」
「恵真もお疲れ様。一人で見てくれてありがとう。今、夕食用意するから」
大和は舞を恵真に預けると、着替えてキッチンに行く。
「恵真、野菜スープと八宝菜でいい?」
「はい、ありがとうございます」
恵真が食べている間、大和は舞にミルクを飲ませる。
「そう言えば、もう二人ともベビーバス卒業だよな?」
「ええ。大人と同じお風呂で大丈夫です」
「それなら、俺があとで一緒にお風呂に入るよ」
「はい、お願いします。良かったねー、舞」
交代して今度は恵真が舞を抱っこし、大和が食事をする。
そのうちに翼も起きてきた。
翼に授乳をしてから、大和が先にお風呂に入る。
しばらくすると、ピー!と呼び出し音がして、恵真はまず翼の服を脱がせてタオルに包んでからバスルームに連れて行った。
「よーし、翼。一緒にお風呂入るか!」
ベビーソープとガーゼを近くに置いて、恵真は舞のもとに戻る。
バスルームからは、大和が翼に話しかける楽しそうな声がした。
「舞もパパとお風呂に入ろうねー」
舞の服を脱がせてタオルに包むと、またバスルームに行く。
入れ違いに翼を受け取って、舞を預けると、恵真はリビングで翼の身体を拭いて服を着せた。
翼に白湯を飲ませてからもう一度バスルームに行き、今度は舞を受け取る。
「んー、ベビーバスを卒業すると随分楽になったなあ」
舞にも白湯を飲ませながら、恵真は独りごつ。
大和はしばらく短日数乗務で、帰宅も遅くとも20時には帰れるシフトにしてもらっている。
お風呂は毎日大和に頼めると思うと、それだけでも随分気が楽だった。
「ふう、楽しかったな」
タオルで頭を拭きながら、大和がリビングに戻って来る。
「お疲れ様でした。はい、冷たい麦茶です」
「ありがとう!いやー、翼も舞も、反応が面白かったよ。翼は、はしゃいでお湯をバシャバシャさせるし、舞は、ここどこ?みたいに、じーっと俺を見つめてくるし」
「ふふ、そうなんですね」
「双子っていっても、やっぱり性格違うよな。どんな子に育つんだろう、二人とも」
「楽しみですね」
「ああ」
恵真は大和と微笑み合う。
少しずつ、家族四人の生活にも慣れ、幸せな日常を重ねていく。
恵真はその事がとても嬉しかった。
(あれ?いつの間にか寝てたのかな?)
あれから翼と舞に交互に授乳し、二人が同時に寝ている間に、大和が用意してくれていた昼食を食べた。
大和は、更衣室で動画を観たらしく、翼、凄いな!と返信が来ていた。
そのあとも、また交互に授乳やおむつ替えをし、ようやく二人が同時に眠って静かになると、どうやら恵真もまどろんでいたらしい。
ふと顔を上げると、大和が舞を抱いているのが目に入った。
「大和さん!」
思わず声を出すと、大和は、しーっと口元に人差し指を立てる。
そして舞を抱きながら、恵真の近くに腰掛けた。
「翼、良く眠ってる」
「あ、ええ。舞は?起きてましたか?」
「いや、寝てたよ。でも俺が帰って来たのが分かったみたいで、顔を覗き込んだら目を覚ましたんだ。だから抱っこしてたところ」
「そうだったんですね。お帰りなさい」
「ただいま、恵真」
大和は優しく恵真にキスをする。
「一人で大変だったでしょ?あとは俺がやるから、ゆっくり休んで」
「ううん、思ってたよりも楽でした。それに、ふふ、翼が面白くて…」
「ああ、あの動画ね。翼、ほんとに凄いな」
二人で、ぐっすり眠っている翼を振り返る。
「なんだか、私が翼に元気をもらいました。それに舞もとってもいい子だったし。ね?舞」
恵真は、大和が抱いている舞に微笑みかける。
「幸せだなー。みんなが待ってるこの部屋に帰って来るのが、本当に楽しみでさ。俺、帰りの車の中でずっとニヤけてたよ」
「うふふ、フライトお疲れ様でした」
「恵真もお疲れ様。一人で見てくれてありがとう。今、夕食用意するから」
大和は舞を恵真に預けると、着替えてキッチンに行く。
「恵真、野菜スープと八宝菜でいい?」
「はい、ありがとうございます」
恵真が食べている間、大和は舞にミルクを飲ませる。
「そう言えば、もう二人ともベビーバス卒業だよな?」
「ええ。大人と同じお風呂で大丈夫です」
「それなら、俺があとで一緒にお風呂に入るよ」
「はい、お願いします。良かったねー、舞」
交代して今度は恵真が舞を抱っこし、大和が食事をする。
そのうちに翼も起きてきた。
翼に授乳をしてから、大和が先にお風呂に入る。
しばらくすると、ピー!と呼び出し音がして、恵真はまず翼の服を脱がせてタオルに包んでからバスルームに連れて行った。
「よーし、翼。一緒にお風呂入るか!」
ベビーソープとガーゼを近くに置いて、恵真は舞のもとに戻る。
バスルームからは、大和が翼に話しかける楽しそうな声がした。
「舞もパパとお風呂に入ろうねー」
舞の服を脱がせてタオルに包むと、またバスルームに行く。
入れ違いに翼を受け取って、舞を預けると、恵真はリビングで翼の身体を拭いて服を着せた。
翼に白湯を飲ませてからもう一度バスルームに行き、今度は舞を受け取る。
「んー、ベビーバスを卒業すると随分楽になったなあ」
舞にも白湯を飲ませながら、恵真は独りごつ。
大和はしばらく短日数乗務で、帰宅も遅くとも20時には帰れるシフトにしてもらっている。
お風呂は毎日大和に頼めると思うと、それだけでも随分気が楽だった。
「ふう、楽しかったな」
タオルで頭を拭きながら、大和がリビングに戻って来る。
「お疲れ様でした。はい、冷たい麦茶です」
「ありがとう!いやー、翼も舞も、反応が面白かったよ。翼は、はしゃいでお湯をバシャバシャさせるし、舞は、ここどこ?みたいに、じーっと俺を見つめてくるし」
「ふふ、そうなんですね」
「双子っていっても、やっぱり性格違うよな。どんな子に育つんだろう、二人とも」
「楽しみですね」
「ああ」
恵真は大和と微笑み合う。
少しずつ、家族四人の生活にも慣れ、幸せな日常を重ねていく。
恵真はその事がとても嬉しかった。