Good day ! 3
「恵真、近くのカフェでお茶でもしてきなよ」

次の日。
双子に授乳を済ませ、ぐっすりお昼寝を始めたのを見て、大和が恵真に声をかけた。

「え?カフェでお茶、ですか?誰が?」
「だから、恵真だよ。一人でゆっくりしておいで」

ええー?と、恵真は思わず大きな声を出してしまい、慌てて口元を押さえる。

「あの、どうして私が一人でお茶を?」

小声で聞くと、大和があっさり言う。

「どうしても何も、恵真だって一人の時間が必要だからだよ」
「いえ、私は別にそんな時間は…」
「いいから行っておいで。ほら、早く!」

大和は強引に、恵真を玄関から見送る。

(え、双子を置いてそんな。一人でカフェなんて…)

そう思い、閉まったばかりのドアを開けると、大和が仁王立ちしていた。

「えーまー!いいから、行っておいで!」
「は、はい!」

半ば追いやられるようにして、恵真はマンションを出た。
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