Good day ! 3
歩いて5分のカフェに行き、ディカフェで淹れてもらったコーヒーを味わう。

(ふう、何しよう)

いきなり一人になっても、何をしていいのか分からない。

すぐに帰ろうかとも思ったが、また大和に睨まれるかも、と思い、もうしばらく留まる事にした。

(そうだ!こずえちゃん、どうしてるかな?)

恵真の出産の話しかしていなかったが、こずえも11月に入籍予定だったはず。

早速恵真は、こずえにメッセージを送った。

すると、どうやらオフで家にいたらしく、こずえからすぐに返信が来た。

『え、今カフェにいるの?私もすぐ行く!自転車で5分で着くから、待ってて!』

ええ?!と驚いていると、本当に5分後にこずえが現れた。

「恵真ー!久しぶり」

こずえは恵真をぎゅっとハグする。

「こずえちゃん、びっくりした!本当にすぐ来るんだもん」
「へへへー、前に話したでしょ?この近くに部屋借りたって」
「あ、そうだったね!じゃあ、伊沢くんとは?その…」
「うん、紙切れ出したよ。区役所に」
「本当にー?!入籍したんだね、おめでとう!」
「ありがとう!あ、私も飲み物買ってくるね」
「あ、そうだね」

カウンターに向かうと、こずえはすぐにコーヒーを手に戻って来た。
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