Good day ! 3
「おはよう、恵真」

翌朝、目が覚めると大和が舞にミルクをあげていた。

「おはようございます。今何時ですか?」
「7時だよ。俺がこっちに来たら、舞も目を開けたから、ミルクあげてたんだ」
「そうなんですね、ありがとうございます」

恵真は洗顔と着替えをしてから、キッチンに行き朝食の支度をする。

ついでに翼のミルクも作っていると、タイミング良く泣き始めた。

「俺がやるよ。舞も飲み終えたし」

大和にミルクを渡し、恵真はソファのローテーブルに朝食を並べた。

ベビーキャリーをソファのそばに置き、双子を寝かせて顔を見ながら朝食を食べる。

「恵真、夜中は大丈夫だった?」
「ええ。一度起きただけだったの。大和さんも、良く眠れましたか?」
「ああ、お陰でぐっすり。でもなんだか寂しかったよ。いつもなら目が覚めてすぐ、隣に寝てる翼が変顔してくれて、朝から楽しかったのに」

変顔?!と恵真は笑い出す。

「確かに。翼ってなんだかこう、アピールが凄いですよね」
「そう。ねえねえ、見て見てー!って」

あはは!と恵真は笑いながら翼を見る。

翼は、キョトンとした目で手足をばたつかせた。

「楽しみだなあ。どんな子になるんだろう、翼も舞も」
「そうですね。早く大きくなって欲しい気もするけど、まだまだ赤ちゃんのままでいて欲しい気もします」
「そうだね。一日一日が宝物だな」
「はい」

日に日に家族の絆が深まっていく。
その事を恵真はしみじみと感じていた。
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