Good day ! 3
「あー、なんかさ。これこれ、この感じ!って思った」
無事に巡航に入ると、大和が背もたれに身体を預けながら恵真に笑いかける。
「ん?何がですか?」
「恵真のコールだよ。あうんの呼吸って言うのかな?もう何のストレスもなくスムーズなの。凄くやりやすい」
「ああ…。昔、野中さんに言われました。高速餅つきの名人みたいって」
は?餅つき?と大和は真顔で聞き返す。
「私と佐倉キャプテンと野中さん、三人でロスに飛んだ時に言われたんです。その時は、私は伊沢くんとつき合ってるって嘘ついてたのに、野中さんにはバレてたみたいで。私と佐倉キャプテンのやり取りが、息ぴったりだって」
へーと、大和は感心する。
「野中さん、やっぱり只者じゃないよな。人に対する観察力が凄いよ。ま、自分の恋愛となったら、びっくりするほどモジモジくんだったけど」
そう言ってから大和は、いたずらっぽく恵真に笑いかける。
「野中さんに突っ込まれたってことは、恵真はその時にはもう、俺のこと好きだったの?」
「はっ?!」
コックピットに響き渡るほど、恵真は大きな声を出してしまった。
「ななな、何をおっしゃっているのやら。冗談はやめてください。コココ、コックピットの中ですよ?」
大和はおかしそうに笑い出す。
「ココココックピットって!恵真、ニワトリみたいだな。確かにコックピットは闘鶏場って意味だしな」
あはは!とお腹を抱えて笑い続ける大和を、恵真が眉間にシワを寄せて咎めるように見ていると、コンコンとノックの音がした。
無事に巡航に入ると、大和が背もたれに身体を預けながら恵真に笑いかける。
「ん?何がですか?」
「恵真のコールだよ。あうんの呼吸って言うのかな?もう何のストレスもなくスムーズなの。凄くやりやすい」
「ああ…。昔、野中さんに言われました。高速餅つきの名人みたいって」
は?餅つき?と大和は真顔で聞き返す。
「私と佐倉キャプテンと野中さん、三人でロスに飛んだ時に言われたんです。その時は、私は伊沢くんとつき合ってるって嘘ついてたのに、野中さんにはバレてたみたいで。私と佐倉キャプテンのやり取りが、息ぴったりだって」
へーと、大和は感心する。
「野中さん、やっぱり只者じゃないよな。人に対する観察力が凄いよ。ま、自分の恋愛となったら、びっくりするほどモジモジくんだったけど」
そう言ってから大和は、いたずらっぽく恵真に笑いかける。
「野中さんに突っ込まれたってことは、恵真はその時にはもう、俺のこと好きだったの?」
「はっ?!」
コックピットに響き渡るほど、恵真は大きな声を出してしまった。
「ななな、何をおっしゃっているのやら。冗談はやめてください。コココ、コックピットの中ですよ?」
大和はおかしそうに笑い出す。
「ココココックピットって!恵真、ニワトリみたいだな。確かにコックピットは闘鶏場って意味だしな」
あはは!とお腹を抱えて笑い続ける大和を、恵真が眉間にシワを寄せて咎めるように見ていると、コンコンとノックの音がした。