Good day ! 3
昼食後、イルカのぬいぐるみを抱えてベッドで少し昼寝をする。

(ふわー、良く寝た。このイルカちゃん抱いてると、安心するなあ)

恵真はイルカの頭をグリグリとなでてからベッドを降りた。

キッチンでミネラルウォーターを飲んでいると、ふと大和のメッセージを思い出す。

(そうだ、荷物が届くって何だろう?)

とにかく見てみようと玄関を開けると、すぐ横に箱が3つ並んで置かれていた。

(えーっと、書籍に食料品?)

早速ソファに座って、まずは書籍と書かれた箱を開けてみる。

「わあ!これって…」

中には、妊娠に関する本が何冊か入っており、双子を妊娠したら、というものもあった。

パラパラとページをめくってみると、恵真の知りたかった妊娠中の食生活や、妊娠カレンダー、赤ちゃんの成長の様子などが詳しく書かれている。

「凄い!とっても助かる」

あとでじっくり読もうと、恵真は他の箱を開けてみた。

「何これー?美味しそう!」

有名なシェフが監修した身体に優しいメニューが、きれいに包装されたレトルトパウチでたくさん入っている。

「温めるだけで食べられるのね。野菜たっぷりのスープ、お魚とお肉もあるんだ。ひゃー、食べるのが楽しみ!」

最後の箱には、カフェインレスのコーヒーや紅茶、妊婦さん用のハーブティーやプルーンなどのおやつも入っていた。

「そっか!カフェインレスならコーヒーも飲んでいいのね。凄い、大和さん。1回妊娠した事あるみたい」

そんな訳はないのに、恵真は本気でそう考えて感心する。

とにかく大和の気遣いが嬉しく、カフェインレスの紅茶を飲みながら本を読んでいると、あっという間に夜になっていた。
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