Good day ! 3
牧師が聖書を読み上げ、皆で賛美歌を歌う。

列席者が着席すると、牧師は誓いの言葉を述べた。

「新郎、佐倉 大和。あなたは、藤崎 恵真を妻とし、健やかなる時も病める時も、喜びの時も悲しみの時も、妻を愛し、敬い、ともに助け合い、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」

大和は力強く答える。

「はい、誓います」

頷いた牧師は、恵真に向き合う。

「新婦、藤崎 恵真。あなたは、佐倉 大和を夫とし、健やかなる時も病める時も、喜びの時も悲しみの時も、夫を愛し、敬い、ともに助け合い、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」

恵真はしっかりと顔を上げて答えた。

「はい、誓います」

大和は、そっと恵真のお腹に右手を添えてささやく。

「この小さな命にも誓うよ。必ず幸せにする」

恵真は目を潤ませて頷いた。

二人は向かい合い、互いの指に指輪をはめる。

そして大和は、そっと恵真のベールを上げた。

改めて二人は見つめ合う。

「恵真。俺が生きていくこの先の人生は、必ず君と小さな命が一緒だ。君達を、一生俺が守っていく。必ず幸せにしてみせるよ」
「はい。私もあなたと一緒に、必ずこの命を守っていきます。たくさんの幸せで包んでいきます。ずっとずっと、あなたと一緒に」

恵真の瞳から溢れた涙を、そっと指で拭いながら大和が微笑む。

やがてゆっくりと、大和は優しく恵真に口づけた。

皆が拍手で二人を祝福する。

大和と恵真は、二人で恵真のお腹に手を重ねた。

「幸せになろう。俺達、家族四人で」
「はい」

二人は笑顔で誓い合い、幸せなこの瞬間を心に刻み込んだ。
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