Good day ! 3
「Lavender's green, dilly, dilly, lavender's blue.
If you love me, dilly, dilly, I will love you.
Let the birds sing, dilly, dilly, and the lambs play.
We shall be safe, dilly, dilly, out of harm's way.

I love to dance, dilly, dilly, I love to sing.
When I am queen, dilly, dilly, you'll be my king.
Who told me so, dilly, dilly, who told me so?
I told myself, dilly, dilly, I told me so」

オルゴールの音色に合わせて口ずさむ恵真の透き通った歌声は、優しくて美しい。

うしろから恵真を抱きしめながら、大和はうっとりと聴き惚れた。

その時、恵真のお腹に手を当てていた大和が、あ!と声を上げる。

「恵真、今赤ちゃん動いたよな?」
「ええ、動きました」
「やっぱり!ママの子守唄が聴こえたんだなあ。喜んでるよ、きっと」
「そうだといいですけど」
「産まれたら、このオルゴールにどんな反応するかな?楽しみだな」
「そうですね」

振り返った恵真が、ふふっと大和に笑いかける。

大和は身体を起こすと、恵真の頬に手を添えてじっと瞳を覗き込んだ。

オルゴールの音色がだんだんテンポを落とし、ゆっくりと最後の音が鳴り響く中、大和は愛おしそうに恵真に優しくキスをした。
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