Good day ! 3
またある日の午後。
恵真は彩乃と電話で近況報告をしていた。
「臨月に入った途端、お医者様に歩きなさい!って毎回言われるの。もういつ産まれても大丈夫だからって。だけど真一さんが心配して、遠くに行っちゃダメだって言うから、ひたすらマンションの周りをぐるぐる回ってるの。もう不審者扱いされそうよ」
「ふふ、野中さん、心配なんですよ。そう言えば、野中さんもそろそろ休みに入りますか?」
「ええ、明日からしばらくね。でも私は、そんなに長く休んで大丈夫なのかって逆に心配で。パイロットって、やっぱり少しだけでも飛んだ方がいいんじゃないかしら?感覚が鈍らないように」
「そうですね。私も大和さんに、全く飛ばない期間は出来るだけ少なくして、少しだけでも飛んで欲しいなと思ってるんです。単日数乗務を申請して、月に10日ほどは飛んで欲しいなって」
「やっぱりそうよね。私ももう一度、真一さんに話してみるわ」
恵真さんに聞いて良かった、と彩乃は明るく言う。
「私、パイロットのことも会社の制度も全然分からなくて。これからも色々相談させてね」
「もちろんです。私も育児のこと、あれこれ相談させてください。まずは彩乃さんの出産報告、楽しみに待ってますね」
「ありがとう!お互いあと少し頑張りましょうね」
「はい!」
初めての出産が近づき少し緊張してくるが、彩乃と一緒だと思うと、恵真は心強かった。
恵真は彩乃と電話で近況報告をしていた。
「臨月に入った途端、お医者様に歩きなさい!って毎回言われるの。もういつ産まれても大丈夫だからって。だけど真一さんが心配して、遠くに行っちゃダメだって言うから、ひたすらマンションの周りをぐるぐる回ってるの。もう不審者扱いされそうよ」
「ふふ、野中さん、心配なんですよ。そう言えば、野中さんもそろそろ休みに入りますか?」
「ええ、明日からしばらくね。でも私は、そんなに長く休んで大丈夫なのかって逆に心配で。パイロットって、やっぱり少しだけでも飛んだ方がいいんじゃないかしら?感覚が鈍らないように」
「そうですね。私も大和さんに、全く飛ばない期間は出来るだけ少なくして、少しだけでも飛んで欲しいなと思ってるんです。単日数乗務を申請して、月に10日ほどは飛んで欲しいなって」
「やっぱりそうよね。私ももう一度、真一さんに話してみるわ」
恵真さんに聞いて良かった、と彩乃は明るく言う。
「私、パイロットのことも会社の制度も全然分からなくて。これからも色々相談させてね」
「もちろんです。私も育児のこと、あれこれ相談させてください。まずは彩乃さんの出産報告、楽しみに待ってますね」
「ありがとう!お互いあと少し頑張りましょうね」
「はい!」
初めての出産が近づき少し緊張してくるが、彩乃と一緒だと思うと、恵真は心強かった。