忘れられない夏がすぐそこに。
「はい・・・」
誰だろう。
後ろからは賑やかな声が聞こえてくる。
まだ遊んでるのだろうか。
「あ、私、光希の彼女ですけど、あなたが例の田舎の遊び相手?そろそろ連絡とるのやめてもらってもいいですか?」
「え・・・」
この子、何言ってるの・・・?
例の田舎の遊び相手・・・ってなに・・・
「だからぁ、彼女の私がいるのにぃ、光希がいつまでも遊んでるから、あなたから連絡切ってくれない?って言ってるの。ちゃんと証拠もあるのよ?私のIDで写真送るから見てくれる?それであなたから光希のことブロックしてよ。じゃあそういうことだから」
そう言って一方的に切られてしまった。
ピコンッとメッセージの受信音が鳴る。
スマホを持つ手が震えた。
恐る恐るさっきの女の子だろうと思われる人からのメッセージを開いた。