夏祭りの約束
「明日の夏祭り行って、秋君探してみればいいじゃん。で、明日見つけて仲直りしたら明後日私といこ。」
と聞き終わった立夏が笑顔で軽く言った。
「そんな簡単に見つかるかな、もう来てないだろうし。」
「私は秋君は来ていると思うよ。」と確信に満ちた顔で言い、
「行かないよりは行って探してみたほうがいいと思う。」と続けた。
立夏の言葉を聞いて行ってみようと思った。確かに行かないよりは行ってみた方がいいだろう。
「わかった。明日行ってみる。」
立夏に話してよかったな、と思った。
「うん!そうだ、浴衣持ってる?」
「持ってないなあ。小さくなって捨てたと思う。」
「じゃあ、私の浴衣貸してあげる!あと、どうせなら髪も可愛いくしちゃおう!」
「え、いいの?」
「もちろん!得意だしね。十五時くらいに私の家に来て!」
わたしはヘアアレンジが得意ではなかったから立夏がすごいなと改めて思った。
今度教えてもらおう。
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