A Maze of Love 〜縺れた愛〜
大翔はいつも優しい。
渚が求めれば、なんでも与えてくれる。
甘い言葉も、優しいキスも。
でも、もし、求めなければどうなるのだろう。
怖くて、渚にはそんなこと、試せないけれど。
だから、渚はできるだけ可愛く甘える。
「次はいつ会えるの?」
不安なんて一切、感じていないとでもいうように。
「来週の週末は用事があるから、その次かな」
「わかった。じゃあ、また連絡待ってる」
「ああ」
去って行く後ろ姿を眼で追っているときは、寂しすぎて死にそうになる。
でも、その分、会えたときの喜びが何倍にもなるんだから。
そう無理矢理自分を納得させ、渚は部屋に戻った。
けれど、次の逢瀬は永遠に訪れなかった。
大翔は、決して手の届かないところに行ってしまった。
渚が求めれば、なんでも与えてくれる。
甘い言葉も、優しいキスも。
でも、もし、求めなければどうなるのだろう。
怖くて、渚にはそんなこと、試せないけれど。
だから、渚はできるだけ可愛く甘える。
「次はいつ会えるの?」
不安なんて一切、感じていないとでもいうように。
「来週の週末は用事があるから、その次かな」
「わかった。じゃあ、また連絡待ってる」
「ああ」
去って行く後ろ姿を眼で追っているときは、寂しすぎて死にそうになる。
でも、その分、会えたときの喜びが何倍にもなるんだから。
そう無理矢理自分を納得させ、渚は部屋に戻った。
けれど、次の逢瀬は永遠に訪れなかった。
大翔は、決して手の届かないところに行ってしまった。