海底に沈む世界を救う為に異種間恋愛します
着いた頃には夕方になっていて、丁度夕食時だ。
「今日の夕飯なんだろうなーヒフミおばさんの料理美味しいから、楽しみなんだ」
「お前の料理も美味いぞ」
「へへ、そう言ってもらえると嬉しいな!……ほら、入ろ!ただいまー!」
「あら、おかえりなさい!風呂も出来てるから直ぐに入りなー!」
「はーい」
俺とアオは帰ってきて直ぐに風呂に入る支度をした。
「そーいやアオ、今日は久しぶりに温泉に入ったら?」
「え?いいんですか?」
「いいわよ、たまにしか帰って来れないんだから、温泉で疲れをいやしなさい」
「やったー!セラ!!温泉入ろ!!」
「温泉?ここに温泉があるのか?」
「あるんだよー!秘密の温泉がね…こっちきて!」
嬉しそうに廊下を歩くアオの後をついていくと、謎の部屋に辿り着いた。
「お父さんがね温泉好きだったみたいで、皆で入れるように作った温泉なんだよ」
「あー…」
確かに、師匠は温泉好きだった。
俺の住処を決める際も温泉があるやつにしろと言われたぐらいだ…。
アオが言うには、温泉は金を払わないと入れないらしくて、毎日入りたいと思った師匠は自ら温泉を引っ張ってきたらしい。
「師匠らしいちゃ…らしいか」
「まぁ、でも今はおばさんの許可がないと、この場所には入れないから、今日は癒されるまで浸かろ!」
服を脱ぎさっそく身体を洗い始めた。
「ふぅ…」
「んー」
「どうしたアオ?」
「昨日は暗くてよく見えなかったけど、身体が傷だらけ…痛くないの?」
「痛くはない、戦士として傷が残るのは当たり前のことだ」
「触ってもいい?」
「いいぞ」
アオは恐る恐るながらも、背中の傷跡に優しく触れた。
「…綺麗」
「え?」
「いや…ごめん。私の感性がズレてるのか、なんか…セラの傷跡みて、戦士として生きるのがこんなにも美しいなんて思うのが初めてで」
「……何故そう思う?」
「何故だろう…やっぱり、セラが一生懸命だからかな?」
「一生懸命」
アオの口から出たのは哀れみではなく、慈しみの言葉だった。
俺の身体についた傷は、アオの慈しみの言葉が似合わない戦いで出来た傷だ。
そんな傷跡を慈しむなんて、普通の人間ならしない。
「ご、ごめん…怒ってる?」
「怒ってない…ただ、アオの口から意外な言葉が出てきたから驚いた」
「そっか…ほら!温泉入ろ!!」
アオは俺の手を引いて、温泉にゆっくりと脚から入った。
「ああ……いい湯だわぁ」
「………」
「どうしたのセラ?」
アオと一緒にいて気を緩くしていたが、ここは師匠が作った温泉。
師匠の事だから、恐らく何かしら仕掛けてる。
「セラ大丈夫?」
「あ、ああ…大丈夫だ」
心配してアオが近づいたその瞬間だった
「っ!?アオ、俺に近づいたら駄目だ!!」
「へ?」
「頼むから、近づいたら駄目だ」
アオが俺に近く瞬間、師匠の魔力と同じ魔力を感じた。
恐らく仕掛け魔法が発動しかけたのだろう。
「なんか変だよ?」
「アオ、よく聞け」
「うん」
「この温泉、師匠の仕掛け魔法が掛かってる」
「へ?」
「恐らく、アオやヒフミ、アオの母親に他のオスか俺を近付けさせないための仕掛け魔法…師匠の事だから、発動したら多分俺の命がない」
「…ヤバいやつじゃん」
この仕掛け魔法を見る限り、師匠は娘でもあるアオをかなり大切にしてるのがわかる。
ここは、静かに温泉に浸かることが先決だ。
師匠の殺意溢れる仕掛け魔法が発動しないよう済ませた。
その後アオはヒフミと夕食の準備をし、俺達は夕食を食べ始めた。
「おばさん」
「どうしたのアオ?」
「お父さんってどんな人だったんですか?」
「あら、珍しいなんかあったの?」
「いや…ちょっとね」
「そうね…初めて会ったときは、めちゃくちゃ姉さん一筋、変な虫が着くなら容赦がなかったかなぁ」
師匠がクジラ属にも入るのもあるが、もともとクジラ属はメスが出来たら、メスのためなら容赦なくなることは話しでしか聞いてない。
だが、師匠の事だから消し炭にしかねない。
「へ、へー…」
「まぁ、姉さんは美人だったし、祭りに行こうなら必ずナンパされて困ってたから、ある意味助かったけどね」
「他は?」
「他ねぇ…やはり、地元の漁業で働き始めてから変わったかな?なんでも、故郷で漁業習ってたから地元の漁業の人達と仲良くなったりしてたね。あとは、アオが産まれてからはアオにはメロメロだったよ」
「父さんが?」
「うん、びっくりしたもん。姉さんも見たことないくらい、顔を嬉しそうにしてニヤつかせてたらしいからね」
「へー…」
それから、夕食で師匠の話や他愛もない会話で盛り上がった。
「今日の夕飯なんだろうなーヒフミおばさんの料理美味しいから、楽しみなんだ」
「お前の料理も美味いぞ」
「へへ、そう言ってもらえると嬉しいな!……ほら、入ろ!ただいまー!」
「あら、おかえりなさい!風呂も出来てるから直ぐに入りなー!」
「はーい」
俺とアオは帰ってきて直ぐに風呂に入る支度をした。
「そーいやアオ、今日は久しぶりに温泉に入ったら?」
「え?いいんですか?」
「いいわよ、たまにしか帰って来れないんだから、温泉で疲れをいやしなさい」
「やったー!セラ!!温泉入ろ!!」
「温泉?ここに温泉があるのか?」
「あるんだよー!秘密の温泉がね…こっちきて!」
嬉しそうに廊下を歩くアオの後をついていくと、謎の部屋に辿り着いた。
「お父さんがね温泉好きだったみたいで、皆で入れるように作った温泉なんだよ」
「あー…」
確かに、師匠は温泉好きだった。
俺の住処を決める際も温泉があるやつにしろと言われたぐらいだ…。
アオが言うには、温泉は金を払わないと入れないらしくて、毎日入りたいと思った師匠は自ら温泉を引っ張ってきたらしい。
「師匠らしいちゃ…らしいか」
「まぁ、でも今はおばさんの許可がないと、この場所には入れないから、今日は癒されるまで浸かろ!」
服を脱ぎさっそく身体を洗い始めた。
「ふぅ…」
「んー」
「どうしたアオ?」
「昨日は暗くてよく見えなかったけど、身体が傷だらけ…痛くないの?」
「痛くはない、戦士として傷が残るのは当たり前のことだ」
「触ってもいい?」
「いいぞ」
アオは恐る恐るながらも、背中の傷跡に優しく触れた。
「…綺麗」
「え?」
「いや…ごめん。私の感性がズレてるのか、なんか…セラの傷跡みて、戦士として生きるのがこんなにも美しいなんて思うのが初めてで」
「……何故そう思う?」
「何故だろう…やっぱり、セラが一生懸命だからかな?」
「一生懸命」
アオの口から出たのは哀れみではなく、慈しみの言葉だった。
俺の身体についた傷は、アオの慈しみの言葉が似合わない戦いで出来た傷だ。
そんな傷跡を慈しむなんて、普通の人間ならしない。
「ご、ごめん…怒ってる?」
「怒ってない…ただ、アオの口から意外な言葉が出てきたから驚いた」
「そっか…ほら!温泉入ろ!!」
アオは俺の手を引いて、温泉にゆっくりと脚から入った。
「ああ……いい湯だわぁ」
「………」
「どうしたのセラ?」
アオと一緒にいて気を緩くしていたが、ここは師匠が作った温泉。
師匠の事だから、恐らく何かしら仕掛けてる。
「セラ大丈夫?」
「あ、ああ…大丈夫だ」
心配してアオが近づいたその瞬間だった
「っ!?アオ、俺に近づいたら駄目だ!!」
「へ?」
「頼むから、近づいたら駄目だ」
アオが俺に近く瞬間、師匠の魔力と同じ魔力を感じた。
恐らく仕掛け魔法が発動しかけたのだろう。
「なんか変だよ?」
「アオ、よく聞け」
「うん」
「この温泉、師匠の仕掛け魔法が掛かってる」
「へ?」
「恐らく、アオやヒフミ、アオの母親に他のオスか俺を近付けさせないための仕掛け魔法…師匠の事だから、発動したら多分俺の命がない」
「…ヤバいやつじゃん」
この仕掛け魔法を見る限り、師匠は娘でもあるアオをかなり大切にしてるのがわかる。
ここは、静かに温泉に浸かることが先決だ。
師匠の殺意溢れる仕掛け魔法が発動しないよう済ませた。
その後アオはヒフミと夕食の準備をし、俺達は夕食を食べ始めた。
「おばさん」
「どうしたのアオ?」
「お父さんってどんな人だったんですか?」
「あら、珍しいなんかあったの?」
「いや…ちょっとね」
「そうね…初めて会ったときは、めちゃくちゃ姉さん一筋、変な虫が着くなら容赦がなかったかなぁ」
師匠がクジラ属にも入るのもあるが、もともとクジラ属はメスが出来たら、メスのためなら容赦なくなることは話しでしか聞いてない。
だが、師匠の事だから消し炭にしかねない。
「へ、へー…」
「まぁ、姉さんは美人だったし、祭りに行こうなら必ずナンパされて困ってたから、ある意味助かったけどね」
「他は?」
「他ねぇ…やはり、地元の漁業で働き始めてから変わったかな?なんでも、故郷で漁業習ってたから地元の漁業の人達と仲良くなったりしてたね。あとは、アオが産まれてからはアオにはメロメロだったよ」
「父さんが?」
「うん、びっくりしたもん。姉さんも見たことないくらい、顔を嬉しそうにしてニヤつかせてたらしいからね」
「へー…」
それから、夕食で師匠の話や他愛もない会話で盛り上がった。