海底に沈む世界を救う為に異種間恋愛します
オーシャンに行くため、指定の浜辺に向かった。
指定の浜辺までは電車で向かった。
電車の窓から見えるのは、朝日に照らされた海だ。

「相変わらず、朝日に照らされる海は綺麗」
「……」
「船で海に出たら、見る景色が海だけなの。だけど、朝日に照らされる海は何度みても綺麗だった」
「オーシャンにいったら、陸よりも太陽の光が薄くなる」
「ま、海が好きだからどんなに景色が変わっても、嫌いにはならないよ」

アオは海を穏やかな表情を見せると、俺はアオを番にしてよかったと思った。

電車でしばらくいくと、目的地に近い駅に着いた。
駅から出たら、目的地に向かった。


「んで、ここがオーシャンに行く場所なの?浜じゃん」
「まぁ、そんなこと言うな……。もうちょっと待ってたら、皆集まる」
「皆?」

アオが不思議そうにしてると、後ろから馴染みがあり、1番厄介な奴の声が聞こえてきた。

「シィィィィィラァァァァァァカァァァァァァンンンンンンンスゥゥゥゥゥゥゥ!!セラァァァァ!!」

瞳は青銀で普通の耳鰭より固く鋭く、尾鰭は力強いのが特徴で、背中に1本の槍を担いだ奴がコチラに向かってくる。

「うわ!ちょ、セラ!なんか凄いやばい奴が走ってきた!!」
「はぁ…………」
「会いたかったぜー!!」

そいつが勢いよく飛び上がり、俺に抱きつこうとしたのを、アオを抱き寄せ一緒に避けた。

「んあ!?」

ズサァァァ!

浜にぶつかりそうなのを、上手く着地したそいつは……。

「熱苦しいぞ……エスパーダ」
「熱苦しいとか言うなよ!!幼なじみだろ!!」
「…………」

熱苦しく口煩いコイツは、俺の友人で天海7天の槍進のエスパーダ・シリカプだ。

「その、素早さに鋭い耳鰭に大きい尾鰭……そして青、銀、黒……それにその名前……アンタもしかして、メカジキ???」

アオが言い当てたように、エスパーダはカジキ族だ。
カジキ族は産まれながらしも、スピードにかなり特化していて特にエスパーダはかなり速い。
戦闘では先程のスピードよりも速く、俺でさえ敵わない。

「よく分かったなお前!!てか、めちゃくちゃ可愛いじゃん!!」
「うっ……」

エスパーダの押しにアオがタジタジになり、少しだけ後ず去りする。

「エスパーダいい加減にしろ」
「え、なに!もしかしてセラの番!?セラなんかやめてさ俺と……」

エスパーダがアオに言いよって来た瞬間。

「いい加減にしないか!!」

ドス!!

「んげっ!!」

エスパーダの頭に何者かの力強い拳がかまされた。

「ほぅ……」
「すみません…!私が不注意したばかりに、コイツが迷惑をかけました」

現れたのは、黒髪を一束にしているメスが現れた。
見た感じだとアオより若くみえる。

「いや、構わない。いつもの事だから、気にするな。それより、お前はコイツの番か?」
「あぁ!名乗るのが遅れた!私はコイツの番で御樹クルミです」
「俺はセラだ……」
「私は深海アオ!!若いなー私より下?高校生??クルミさん、あなた、もしかしてアイヌの人??」
「え、なんで分かったんですか!?もちろん、私は高校生です」
「学者程詳しくはないけど、昔ちょこっと本で読んだことあるんだけど、御樹クルミ…カタカナに変えるとオキクルミ……アイヌの言葉で角を持った雷神って書いてたの覚えてたんだー」

アオとクルミが嬉しそうにメス同士の会話をしてる途中でエスパーダが…。

「そうさ!!こいつはなんだってこの俺を、ビンタ1発で惚れさせるぐらい強……」
「はいはい、あんたは黙ってろ」

エスパーダにビンタ与えたのは多分、エスパーダが粗相したのだろう。
それにしてもクルミに1発かまされるエスパーダは少しだけ情けない。
戦闘では頼りになるが、そう言う面ではかなりだめだ。
まぁ、エスパーダにしてはまともすぎるくらいな番を見つけたようだ。
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