海底に沈む世界を救う為に異種間恋愛します
1ヶ月前、深海7天専用屋敷にて
「聞いかエンヴィー?」
「あぁ?何がだよホウズキ?」
「7人目の戦士のことだよ!!禁忌を犯し、あの魔海に追放された、元双璧で冷酷戦士と言われたリヴィアタン、血の一族と謳われた古代クジラ族、リヴィア族の生き残り、そいつが戦えば戦場に残るのは血肉だけ!くぅ〜たまんないよなぁ!!」
ホウズキは拳を嬉しそうに握りしめて、子どもの様にはしゃいでいた。
「……」
「どーしたんだよ、そんな興味無さそうな顔をして」
「いいや、お前がガキのようにはしゃいでいたからな」
「はしゃいでもいいだろう?なんせ死の箱庭じゃぁ、俺より強い奴が居なかったからな、ちっとばかし強い奴の話を聞いたら、楽しみでしょうがない!」
深海ではオーシャンバトルに戦士として参加する方法は、深海の神リヴァイアサンから出された試練を合格しなければなれない。
そんなホウズキは死の箱庭から選抜され、試練を受け合格している。
もちろん俺も試練を受け合格した。
「あ、そういや確か面白い話があってな、あのリヴィアタンの弟子が天海7天の戦士になって双璧の名を受け継いだとか…」
「弟子?」
「あぁ…その弟子も古代種族で、今は珍しい10個の鰭を持つ一族の生き残りだとか」
「……」
10個の鰭を持つ古代種族はあいつの一族しかいない。
リヴィアタンの弟子があいつとは言えないが、あいつの一族の話を聞いたら、もしかしたらあいつが7天の戦士になってもおかしくはない。
それはそれで面白い事だ。
俺はこの世界が憎い、俺から家族や一族を奪ったこの世界を。
「ホウズキ、その双璧の戦士の名前は?」
「確か、セラ・クロッソなんとか」
「クク……そうか…」
「ど、どうしたんだよ、いきなり笑い出して気持ち悪いな」
「いや、今年のオーシャンバトルは面白くなると思ってな」
「確かに……いやぁ、しかし…魔海に追放された戦士が7天に選ばれるなんて今まで無かったぞ」
「魔界追放は死刑に近い刑だからな、よっぽどの戦士じゃない限り今回のことは起きないからな」
「まぁ、あのリヴィアタンだからな…リヴァイアサンも、何としても7天に入れたかったんだろ」
「久しく深海が勝ってないからな、いい加減かたな…っ!?」
「どうしたホウ……っ!?」
俺達の会話を遮るかのように、今まで感じた事がない殺気を感じた。
殺気の元は見当たらないものの、離れていてここまで感じる程の殺気を出せる者は限られてくる。
「おい、エンヴィー!あいつじゃないか!」
ホウズキが気付き窓越しに指差す方を見ると、そこには男の姿があった。
この屋敷には今6人の戦士がおり、リヴァイアサンの結界で呼ばれた者しか入れないようになっている。
結界をくぐれる最後の者…。
「あれがリヴィアタン…」
深い青の髪に、傷だらけの耳鰭と尾鰭。
古代種族特有の強靭な肉体。
何よりも、俺たちがいる部屋からあの男の所まではおおよそ200mはある。
戦い慣れしてる俺達でさえ、その距離から殺気を出すことは出来ない。
俺とホウズキは生まれて初めて、生まれながら持つ野生の勘が、身体全身に訴えてる事に気付き、先程の感情があの男の殺気により潰されてしまった。
『あの男はヤバすぎる』
「聞いかエンヴィー?」
「あぁ?何がだよホウズキ?」
「7人目の戦士のことだよ!!禁忌を犯し、あの魔海に追放された、元双璧で冷酷戦士と言われたリヴィアタン、血の一族と謳われた古代クジラ族、リヴィア族の生き残り、そいつが戦えば戦場に残るのは血肉だけ!くぅ〜たまんないよなぁ!!」
ホウズキは拳を嬉しそうに握りしめて、子どもの様にはしゃいでいた。
「……」
「どーしたんだよ、そんな興味無さそうな顔をして」
「いいや、お前がガキのようにはしゃいでいたからな」
「はしゃいでもいいだろう?なんせ死の箱庭じゃぁ、俺より強い奴が居なかったからな、ちっとばかし強い奴の話を聞いたら、楽しみでしょうがない!」
深海ではオーシャンバトルに戦士として参加する方法は、深海の神リヴァイアサンから出された試練を合格しなければなれない。
そんなホウズキは死の箱庭から選抜され、試練を受け合格している。
もちろん俺も試練を受け合格した。
「あ、そういや確か面白い話があってな、あのリヴィアタンの弟子が天海7天の戦士になって双璧の名を受け継いだとか…」
「弟子?」
「あぁ…その弟子も古代種族で、今は珍しい10個の鰭を持つ一族の生き残りだとか」
「……」
10個の鰭を持つ古代種族はあいつの一族しかいない。
リヴィアタンの弟子があいつとは言えないが、あいつの一族の話を聞いたら、もしかしたらあいつが7天の戦士になってもおかしくはない。
それはそれで面白い事だ。
俺はこの世界が憎い、俺から家族や一族を奪ったこの世界を。
「ホウズキ、その双璧の戦士の名前は?」
「確か、セラ・クロッソなんとか」
「クク……そうか…」
「ど、どうしたんだよ、いきなり笑い出して気持ち悪いな」
「いや、今年のオーシャンバトルは面白くなると思ってな」
「確かに……いやぁ、しかし…魔海に追放された戦士が7天に選ばれるなんて今まで無かったぞ」
「魔界追放は死刑に近い刑だからな、よっぽどの戦士じゃない限り今回のことは起きないからな」
「まぁ、あのリヴィアタンだからな…リヴァイアサンも、何としても7天に入れたかったんだろ」
「久しく深海が勝ってないからな、いい加減かたな…っ!?」
「どうしたホウ……っ!?」
俺達の会話を遮るかのように、今まで感じた事がない殺気を感じた。
殺気の元は見当たらないものの、離れていてここまで感じる程の殺気を出せる者は限られてくる。
「おい、エンヴィー!あいつじゃないか!」
ホウズキが気付き窓越しに指差す方を見ると、そこには男の姿があった。
この屋敷には今6人の戦士がおり、リヴァイアサンの結界で呼ばれた者しか入れないようになっている。
結界をくぐれる最後の者…。
「あれがリヴィアタン…」
深い青の髪に、傷だらけの耳鰭と尾鰭。
古代種族特有の強靭な肉体。
何よりも、俺たちがいる部屋からあの男の所まではおおよそ200mはある。
戦い慣れしてる俺達でさえ、その距離から殺気を出すことは出来ない。
俺とホウズキは生まれて初めて、生まれながら持つ野生の勘が、身体全身に訴えてる事に気付き、先程の感情があの男の殺気により潰されてしまった。
『あの男はヤバすぎる』