海底に沈む世界を救う為に異種間恋愛します
リィゲリアの情報は正確で、リィゲリアの情報によれば…これはもしかしたら最悪な状態になりかねない。
考えてもしょうがない、今はアオの所に戻ろう。
俺はアトランティスを離れて、アオがいる修行場に戻った。
「アオ今戻……アオ!?」
修行場に戻ると、アオが倒れていた。
俺はすぐに駆け寄った。
「アオ!!アオ!!」
「……ん…へへセラ」
アオは少しだけ疲れた顔をしていた、アオの身体に触れ少しだけ魔力を確かめると、魔力が無くなりかけていた。
それと、アオのすぐ側に水晶の割れた破片が散乱していた。
「セラがね…セラが来るまで、休まないで集中して魔力注いだら…出来た」
「馬鹿やろう!!魔力使いすぎたら死ぬ場合もあるんだ!」
「……」
アオは少しだけ悲しそうな顔をした。
俺は少しだけアオに強く言いすぎた。
でも、アオを思っての事だ。
だけど、アオの悲しそうな顔は見たくはない。
「……今回は俺の説明不足だったし、お前の事を思ってからつい怒りすぎた…すまない」
「いいよ…」
「とりあえず今は動くな、俺が抱き上げるから」
俺はアオをゆっくり抱き上げて、住処に戻った。
「あのね、セラも頑張って強くなったから…私も頑張ったら強くなれるかなって」
「…焦って頑張っても身を滅ぼすだけだ」
「そっか…」
「だが、あの短時間であそこまで出来たのは素晴らしい事だ…」
「へ?」
「よくやったなアオ」
「……うん!」
アオの額にキスを落とすと、アオは少しだけ嬉しそうな笑顔を見せた。
それからというものの、アオと俺は互いに修行をし時にはぶつかる事もあったが、互いに成長していった。
「はい、右!左!」
「ちょ、セラめっちゃ攻撃重い!!」
「師匠はこれより重たい攻撃をしてくる、身体に纏ってる防御魔法を解いたら死ぬぞ」
アオは魔力もそれなりにつき、1人でもある程度動けるようになった。
そして、そんなアオ自身でも身を守れるように、俺は身体に防御魔法を常に張る方法をアオに教え、修行をしている。
アオとの修行を初めて1年とはいえ、最初の頃より遥かに成長をしたアオは、魔力をコントロールができ、更に俺との同調合体も成功させた。
「セラ…私出来てる?」
「あぁ、出来てる…成功だ」
「やったああ!同調合体成功!!」
「よく頑張ったなとは言いたいが…アオ」
「ん?」
「バトルまでもう日にちあんまりない…闘いになれば、修行以上の辛さもくる……喜ぶのは師匠を連れ戻したらだ」
「うん!」
そして、残りの日にちはあっという間に過ぎ去り、オーシャンバトル開始前日の夜。
「アオ」
「んー?どうしたー?」
「明日からバトル開始だ。明日の対戦相手も明日か今すぐ分かるだろう」
「闘うんだ」
「怖いか?」
「怖いとかそんなじゃないさ、なんか……初戦からちょっと嫌な予感がするんだ」
「生命をかけて闘うからな、嫌な予感があってもおかしくはない」
「そっか、てかなんでわざわざ悪深海と善天海は分かれて闘うの?」
「それは……」
陸の世界で言うならば、このオーシャンも陰と陽から成り立っている。太極図に表されるように、陰と陽……悪と善はどちらかが100%になることはなく、どちらが良くて悪いというものではない。
悪と善は表裏一体であり、悪がなければ善が成り立たないように……互いに均衡を保つ為にバトルを行う。
悪深海と言われているが、実際深海の住人は7天以外俺たち天海となんも変わらない住人。
ただ、1つだけ言うならば天海人と違い、闘い慣れた住人達だ。
そして、悪の7天と言われてる奴らは天海で最も思い罰を与えられた奴らか、最も強い奴がなると言われてる。
もちろん、罪人だが…オーシャンバトルで勝つか心を悪から善に変われば、条件付きで天海に戻る事が出来る。
まぁ、実際の所……深海から天海に帰ってきたのは数えられる程度だ。
なんせ、神の許しがない限り勝ったとしても帰れない場合もある。
それに、オーシャンバトルは深海にとっては最高なストレス発散場だ。
「じゃ、善も似たような感じなの?」
「俺達の場合は」
俺達の天海7天の場合は、天海でもっとも神に認められた者が戦士がなる。
もちろん、なるからには試練が与えられて、それを乗り越えてから7天になる。
天海7天か深海7天のどちらかが、オーシャンバトルに勝てば、願いを叶えられるし、なんなら番と一緒に暮らせる。
そして、天海7天の中で最も戦いに長けた1人だけが、次の神官として選ばれ神の力を与えられる。
「まぁ、何があっても俺が……っ!?」
「どうした?」
「いや、なんでも……」
「セラ?」
「……」
神通で対戦相手の告げがきた。
まさかの初戦に俺達が……いや、出る順番はどうでもいい。
その対戦相手だ…対戦相手がまさか……。
リィゲリアの情報を知ったせいか、嫌な予感はしたが、それが的中するとは…。
「おーい?セラ?大丈夫?」
「あ、ああ大丈夫だ」
「ならいいけど……それよりお腹空いた!美味い料理作るから、材料買って帰ろー!!」
アオは俺の手を引く。
初めて会った頃に触れた手と比べたら、今じゃ修行で闘えるような手になっていた。
今のアオとなら十分と闘える……1人を除いては。
俺……いや、今の天海7天が総掛かりで挑んでも勝てるかどうか……勝てるとしたら深海の暴食のホウズキくらいかどうか…。
「アオ」
「んー?」
「順番が決まった。初戦は俺達だ……そして相手も決まってる」
「…………」
「俺達の対戦相手は……リヴィアタン・クレイ…お前の父親だ」
「……は?嘘でしょ?」
「嘘じゃない」
「じゃ、私は父さんを殺っ……」
俺はアオの口を手で塞いだ。
何を言いたいのかは分かる。
分かるからこそこれ以上言わせたくない。
「それ以上言うな……ただ辛くなるだけだ。それにその逆だ……今の俺達じゃ、師匠を倒せない……出来るとしたら心を変え、ポセイドン様に認めさせることだ」
「…………なんだ、可能性はあるじゃん」
アオは少し沈黙したあと、いつものような笑顔をみせた。
「嫌な予感はしてたけど、まさかねー……。確かにセラが言うように辛いけど、倒さなくてもいい可能性があるなら、ゼロじゃない。可能性があるなら私はそれにかける!!」
「アオ……」
「それに、私の父さんだ!父さんならきっと分かってくれる」
普通ならとてつもない感情が出てもおかしくはないはずなのに、アオは何も迷いがなく俺に満面な笑みをみせた。
そうだ、コイツは初めて会った時もそうだった。
自分より強い奴にドロップキックをかましたり、俺の修行をメスならば本当は辛い筈なのに、弱音を何一つ吐かずに暗い顔せずに、身体が限界なのにしがみついてきた。
ここまで、アオが言いきれるのは修行のこともあるが、なにより師匠と血が繋がってるからだ。
親子の血は切っても切れない……例え罪人になったとしても。
だからこそ、アオは父親である師匠を信じてる。
心を入れかえられると……。
「なーに、しけた顔してるの!ほら!夕飯できたよ!!!明日は初戦だからね、セラの大好物なチャーハン!まぁ、米代わりなもので作ったけど」
アオは2人分のチャーハンを持ち運びし、夕飯の準備をする。
「セラが何言いたいのかはわかる、だけどね…心配ばっかしてると、それに飲み込まれてしまう。だからこうゆう時は、美味いもん食べて早く寝るが1番!!さぁ、食べるよ!!いただきまぁす!」
「…ふっ…そうだな」
アオと二人でチャーハンを食べた。
考えてもしょうがない、今はアオの所に戻ろう。
俺はアトランティスを離れて、アオがいる修行場に戻った。
「アオ今戻……アオ!?」
修行場に戻ると、アオが倒れていた。
俺はすぐに駆け寄った。
「アオ!!アオ!!」
「……ん…へへセラ」
アオは少しだけ疲れた顔をしていた、アオの身体に触れ少しだけ魔力を確かめると、魔力が無くなりかけていた。
それと、アオのすぐ側に水晶の割れた破片が散乱していた。
「セラがね…セラが来るまで、休まないで集中して魔力注いだら…出来た」
「馬鹿やろう!!魔力使いすぎたら死ぬ場合もあるんだ!」
「……」
アオは少しだけ悲しそうな顔をした。
俺は少しだけアオに強く言いすぎた。
でも、アオを思っての事だ。
だけど、アオの悲しそうな顔は見たくはない。
「……今回は俺の説明不足だったし、お前の事を思ってからつい怒りすぎた…すまない」
「いいよ…」
「とりあえず今は動くな、俺が抱き上げるから」
俺はアオをゆっくり抱き上げて、住処に戻った。
「あのね、セラも頑張って強くなったから…私も頑張ったら強くなれるかなって」
「…焦って頑張っても身を滅ぼすだけだ」
「そっか…」
「だが、あの短時間であそこまで出来たのは素晴らしい事だ…」
「へ?」
「よくやったなアオ」
「……うん!」
アオの額にキスを落とすと、アオは少しだけ嬉しそうな笑顔を見せた。
それからというものの、アオと俺は互いに修行をし時にはぶつかる事もあったが、互いに成長していった。
「はい、右!左!」
「ちょ、セラめっちゃ攻撃重い!!」
「師匠はこれより重たい攻撃をしてくる、身体に纏ってる防御魔法を解いたら死ぬぞ」
アオは魔力もそれなりにつき、1人でもある程度動けるようになった。
そして、そんなアオ自身でも身を守れるように、俺は身体に防御魔法を常に張る方法をアオに教え、修行をしている。
アオとの修行を初めて1年とはいえ、最初の頃より遥かに成長をしたアオは、魔力をコントロールができ、更に俺との同調合体も成功させた。
「セラ…私出来てる?」
「あぁ、出来てる…成功だ」
「やったああ!同調合体成功!!」
「よく頑張ったなとは言いたいが…アオ」
「ん?」
「バトルまでもう日にちあんまりない…闘いになれば、修行以上の辛さもくる……喜ぶのは師匠を連れ戻したらだ」
「うん!」
そして、残りの日にちはあっという間に過ぎ去り、オーシャンバトル開始前日の夜。
「アオ」
「んー?どうしたー?」
「明日からバトル開始だ。明日の対戦相手も明日か今すぐ分かるだろう」
「闘うんだ」
「怖いか?」
「怖いとかそんなじゃないさ、なんか……初戦からちょっと嫌な予感がするんだ」
「生命をかけて闘うからな、嫌な予感があってもおかしくはない」
「そっか、てかなんでわざわざ悪深海と善天海は分かれて闘うの?」
「それは……」
陸の世界で言うならば、このオーシャンも陰と陽から成り立っている。太極図に表されるように、陰と陽……悪と善はどちらかが100%になることはなく、どちらが良くて悪いというものではない。
悪と善は表裏一体であり、悪がなければ善が成り立たないように……互いに均衡を保つ為にバトルを行う。
悪深海と言われているが、実際深海の住人は7天以外俺たち天海となんも変わらない住人。
ただ、1つだけ言うならば天海人と違い、闘い慣れた住人達だ。
そして、悪の7天と言われてる奴らは天海で最も思い罰を与えられた奴らか、最も強い奴がなると言われてる。
もちろん、罪人だが…オーシャンバトルで勝つか心を悪から善に変われば、条件付きで天海に戻る事が出来る。
まぁ、実際の所……深海から天海に帰ってきたのは数えられる程度だ。
なんせ、神の許しがない限り勝ったとしても帰れない場合もある。
それに、オーシャンバトルは深海にとっては最高なストレス発散場だ。
「じゃ、善も似たような感じなの?」
「俺達の場合は」
俺達の天海7天の場合は、天海でもっとも神に認められた者が戦士がなる。
もちろん、なるからには試練が与えられて、それを乗り越えてから7天になる。
天海7天か深海7天のどちらかが、オーシャンバトルに勝てば、願いを叶えられるし、なんなら番と一緒に暮らせる。
そして、天海7天の中で最も戦いに長けた1人だけが、次の神官として選ばれ神の力を与えられる。
「まぁ、何があっても俺が……っ!?」
「どうした?」
「いや、なんでも……」
「セラ?」
「……」
神通で対戦相手の告げがきた。
まさかの初戦に俺達が……いや、出る順番はどうでもいい。
その対戦相手だ…対戦相手がまさか……。
リィゲリアの情報を知ったせいか、嫌な予感はしたが、それが的中するとは…。
「おーい?セラ?大丈夫?」
「あ、ああ大丈夫だ」
「ならいいけど……それよりお腹空いた!美味い料理作るから、材料買って帰ろー!!」
アオは俺の手を引く。
初めて会った頃に触れた手と比べたら、今じゃ修行で闘えるような手になっていた。
今のアオとなら十分と闘える……1人を除いては。
俺……いや、今の天海7天が総掛かりで挑んでも勝てるかどうか……勝てるとしたら深海の暴食のホウズキくらいかどうか…。
「アオ」
「んー?」
「順番が決まった。初戦は俺達だ……そして相手も決まってる」
「…………」
「俺達の対戦相手は……リヴィアタン・クレイ…お前の父親だ」
「……は?嘘でしょ?」
「嘘じゃない」
「じゃ、私は父さんを殺っ……」
俺はアオの口を手で塞いだ。
何を言いたいのかは分かる。
分かるからこそこれ以上言わせたくない。
「それ以上言うな……ただ辛くなるだけだ。それにその逆だ……今の俺達じゃ、師匠を倒せない……出来るとしたら心を変え、ポセイドン様に認めさせることだ」
「…………なんだ、可能性はあるじゃん」
アオは少し沈黙したあと、いつものような笑顔をみせた。
「嫌な予感はしてたけど、まさかねー……。確かにセラが言うように辛いけど、倒さなくてもいい可能性があるなら、ゼロじゃない。可能性があるなら私はそれにかける!!」
「アオ……」
「それに、私の父さんだ!父さんならきっと分かってくれる」
普通ならとてつもない感情が出てもおかしくはないはずなのに、アオは何も迷いがなく俺に満面な笑みをみせた。
そうだ、コイツは初めて会った時もそうだった。
自分より強い奴にドロップキックをかましたり、俺の修行をメスならば本当は辛い筈なのに、弱音を何一つ吐かずに暗い顔せずに、身体が限界なのにしがみついてきた。
ここまで、アオが言いきれるのは修行のこともあるが、なにより師匠と血が繋がってるからだ。
親子の血は切っても切れない……例え罪人になったとしても。
だからこそ、アオは父親である師匠を信じてる。
心を入れかえられると……。
「なーに、しけた顔してるの!ほら!夕飯できたよ!!!明日は初戦だからね、セラの大好物なチャーハン!まぁ、米代わりなもので作ったけど」
アオは2人分のチャーハンを持ち運びし、夕飯の準備をする。
「セラが何言いたいのかはわかる、だけどね…心配ばっかしてると、それに飲み込まれてしまう。だからこうゆう時は、美味いもん食べて早く寝るが1番!!さぁ、食べるよ!!いただきまぁす!」
「…ふっ…そうだな」
アオと二人でチャーハンを食べた。