海底に沈む世界を救う為に異種間恋愛します
「信じるのは己の拳のみ!!誰がこいつの拳を止められるだろうか!!否!!神の力を持ってもコイツの拳は止めることはできない!!振りかざした拳には一族の誇り名誉を背負い、唯一無二な拳闘士!!シャクナゲクラフト!!」
『シャクナゲ!シャクナゲ!シャクナゲ!』
「己の食欲を満たすのならば、例え魔海獣でさえも一呑みする、深海一の暴食戦士!!ホウズキ!!」
『ホウズキ!ホウズキ!ホウズキ!』
シャクナゲとホウズキを呼ぶ観客の声援が凄まじく、俺とアオが居る医務室まで聞こえてきた。
次は拳闘士シャクナゲと暴食のホウズキの闘い……。
ただでさえ、この2人の威力は凄まじいのにこの2人を闘わせるとは、恐ろしいものだな。
「それにしても、相変わらずの声援だな……」
俺は闘いの後、アオと一緒に医療班に医務室に連れていかれ手当てをされた。
俺は闘い慣れてるから傷という傷はなかったが……。
アオは魔力を使い過ぎたせいと、戦闘の肋骨が折れてる痛みから気を失ってしまった。
それもその筈だ、合体は本来番、つまり人間側の身体をベースになる。
ベースになるからこそ、戦闘のダメージは人間に全て行く。
そのダメージを軽減する為に、戦士が一緒に戦う。
が、しかしやはり人間は俺達に比べたら弱くて脆い。
だからこそ、闘いにおいてはダメージを出来るだけ受けさせないといけない為に、この1年間修業をした。
ベッドに眠っているアオの頬を優しく撫でる。
さっきの戦いで傷だらけだったのが、医療班によって傷跡もなく綺麗になっている。
17年前の夏
「かかぁ…」
「ん?どうしたのアオ??」
「自由研究まだやってなくて…海の生き物を研究したくて…その…どうしよう」
「あらあら…じゃあ、かかと一緒に自由研究する?」
「うん!」
アオは嬉しそうにスケッチブックと魚図鑑を取りに部屋に戻った。
「へへ…何を研究しようかな…ん?」
アオはホタルの部屋で図鑑を選んでいると、とあるものを見つけ、手に取った。
「これなぁんだろ…」
それは、図鑑と同じぐらいの大きさと太さなノートだが、普通のノートとは違いノート表紙が皮で出来ていた。
アオはそのノートに惹かれるようにノートを開けた。
ピカァ!
「わぁ!!」
ノートを開けた瞬間青い光がアオを包んだ。
「アオー?図鑑決まった?」
ホタルはアオが一向に戻って来ないのを気にして、アオを迎えに自室の扉を開けた。
「アオなにし……え!?」
ホタルの目に映ったのは、自室が海の生き物で溢れていた光景だった。
「かかぁ見て!!魚さんいっぱい!!」
海の生き物は海の中で泳ぐかのように、アオの周りを優雅に泳いでる。
「アオ、これは一体…これ…本物?」
ホタルは恐る恐る、近寄ってきたアシカに触れようとしたら、手がすり抜けた。
「これは…映像?ん?」
ホタルはアオが手に持っているノートに気付いた。
「アオ、そのノートは?」
「ん?かかの図鑑の所にあったの!」
「かかに貸してくれる?」
「うん!いいよ!!」
ホタルはアオからノートを受け取り、ノートを確認すると、ホタルはこのノートに見覚えがあり、それが大切な思い出のノートだと思い出した。
「かかぁ?」
「アオ、このノートはね…ととのノートだよ」
「ととの?とと凄いね!!お魚さんをノートに入れられるなんて!!」
「そうね…ととは本当に凄い…すご…」
ホタルの声が震え初め、ホタルの頬に涙が伝い落ちる。
その涙は幼いアオにとって初めてみる涙だった。
「かかぁ?泣いてるの?大丈夫?」
「……大丈夫よ、ちょっと目に埃が入っちゃったわ……アオ、何調べるか決まった?」
「んー…んー…ん?かかぁ、このエビみたいなのなぁに?」
アオは岩陰に隠れている生き物に指を指した。
「あー、この子はシャコだね」
「シャコ?」
「エビによく間違われるんだけど、エビの仲間ではないよ」
「へー!!ねぇ、かかぁ!!アオ、これ調べたい!!」
「お?じゃ、早速調べてみようか」
「うん!!」
ホタルは優しい笑顔でアオの頭を優しく撫でた。
『シャクナゲ!シャクナゲ!シャクナゲ!』
「己の食欲を満たすのならば、例え魔海獣でさえも一呑みする、深海一の暴食戦士!!ホウズキ!!」
『ホウズキ!ホウズキ!ホウズキ!』
シャクナゲとホウズキを呼ぶ観客の声援が凄まじく、俺とアオが居る医務室まで聞こえてきた。
次は拳闘士シャクナゲと暴食のホウズキの闘い……。
ただでさえ、この2人の威力は凄まじいのにこの2人を闘わせるとは、恐ろしいものだな。
「それにしても、相変わらずの声援だな……」
俺は闘いの後、アオと一緒に医療班に医務室に連れていかれ手当てをされた。
俺は闘い慣れてるから傷という傷はなかったが……。
アオは魔力を使い過ぎたせいと、戦闘の肋骨が折れてる痛みから気を失ってしまった。
それもその筈だ、合体は本来番、つまり人間側の身体をベースになる。
ベースになるからこそ、戦闘のダメージは人間に全て行く。
そのダメージを軽減する為に、戦士が一緒に戦う。
が、しかしやはり人間は俺達に比べたら弱くて脆い。
だからこそ、闘いにおいてはダメージを出来るだけ受けさせないといけない為に、この1年間修業をした。
ベッドに眠っているアオの頬を優しく撫でる。
さっきの戦いで傷だらけだったのが、医療班によって傷跡もなく綺麗になっている。
17年前の夏
「かかぁ…」
「ん?どうしたのアオ??」
「自由研究まだやってなくて…海の生き物を研究したくて…その…どうしよう」
「あらあら…じゃあ、かかと一緒に自由研究する?」
「うん!」
アオは嬉しそうにスケッチブックと魚図鑑を取りに部屋に戻った。
「へへ…何を研究しようかな…ん?」
アオはホタルの部屋で図鑑を選んでいると、とあるものを見つけ、手に取った。
「これなぁんだろ…」
それは、図鑑と同じぐらいの大きさと太さなノートだが、普通のノートとは違いノート表紙が皮で出来ていた。
アオはそのノートに惹かれるようにノートを開けた。
ピカァ!
「わぁ!!」
ノートを開けた瞬間青い光がアオを包んだ。
「アオー?図鑑決まった?」
ホタルはアオが一向に戻って来ないのを気にして、アオを迎えに自室の扉を開けた。
「アオなにし……え!?」
ホタルの目に映ったのは、自室が海の生き物で溢れていた光景だった。
「かかぁ見て!!魚さんいっぱい!!」
海の生き物は海の中で泳ぐかのように、アオの周りを優雅に泳いでる。
「アオ、これは一体…これ…本物?」
ホタルは恐る恐る、近寄ってきたアシカに触れようとしたら、手がすり抜けた。
「これは…映像?ん?」
ホタルはアオが手に持っているノートに気付いた。
「アオ、そのノートは?」
「ん?かかの図鑑の所にあったの!」
「かかに貸してくれる?」
「うん!いいよ!!」
ホタルはアオからノートを受け取り、ノートを確認すると、ホタルはこのノートに見覚えがあり、それが大切な思い出のノートだと思い出した。
「かかぁ?」
「アオ、このノートはね…ととのノートだよ」
「ととの?とと凄いね!!お魚さんをノートに入れられるなんて!!」
「そうね…ととは本当に凄い…すご…」
ホタルの声が震え初め、ホタルの頬に涙が伝い落ちる。
その涙は幼いアオにとって初めてみる涙だった。
「かかぁ?泣いてるの?大丈夫?」
「……大丈夫よ、ちょっと目に埃が入っちゃったわ……アオ、何調べるか決まった?」
「んー…んー…ん?かかぁ、このエビみたいなのなぁに?」
アオは岩陰に隠れている生き物に指を指した。
「あー、この子はシャコだね」
「シャコ?」
「エビによく間違われるんだけど、エビの仲間ではないよ」
「へー!!ねぇ、かかぁ!!アオ、これ調べたい!!」
「お?じゃ、早速調べてみようか」
「うん!!」
ホタルは優しい笑顔でアオの頭を優しく撫でた。