海底に沈む世界を救う為に異種間恋愛します
「懐かしいな、もう100年以上前の事なのに、アイツの産まれた日を忘れず思い出せるとは」
「オルカ…本当に今日は大丈夫?」
「大丈夫だマツリ。心配するな!」
「でも」
「マツリ、俺は何があってもお前の傍にいるし、今回の試合は俺が絶対に勝つ!」
オーシャンバトル3回戦。
今日はオルカと弟のラキエルのバトル。
シャチ族最強と言われた、最強兄弟が闘う為か今日に限ってはかなり人がお多い。
「凄い人だな…」
「シャチ族同士の闘いだからな」
「シャチ族はそんなに凄いの?私はシャチ本来の事しか分からないから」
「シャチ族は指折りに入るくらい、戦闘能力が高い一族だ。戦闘、学問とどの一族にも劣らないくらいにな。そんなシャチ族の中でも常に頂点に立ってきたのが、オルカの一族。アイツの一族がどれほど強いのかはこのアトランティスの人が分かるくらいだ」
「そうなんだ」
観客が今日のバトルを楽しみにしてるのか、観客の声が凄まじい。
しかし、その声をトリトーンの声で静まりかえった。
「さぁさぁ、今日はオーシャンバトル3回戦!!番を見つけ一緒にきてるカップルや、熱い闘いを見てみたい奴がわんさかといるな!」
『おぉぉぉ!』
「いい歓声じゃねぇか!さぁ、オーシャンバトル3回戦、バトルに華を飾る戦士の紹介だ!」
『早く紹介しろー!』
『そうだそうだ!』
「そんなに焦るなオスども!焦るオスはメスに嫌われるぞ!さぁ、紹介するぞ!!シャチ族最強一族の長にして、7天の忍辱戦士!!幼き頃から一族の為、亡き母親のため、コイツ以上に耐えし忍べる奴は居ねぇ!!オルカ・シェーンチ!!」
「相変わらず凄い歓声…」
「戦士と戦士の戦いだからな!これくらい歓声があった方が、盛り上がる」
トリトーンの紹介と同時にオルカとマツリにライトアップされ、2人は会場に入る。
「そして、深海からは…兄オルカに謀反を起こし、己の欲の為に一族を殺したとして、強欲の大罪の名を付けられた。最凶采配士ラキエル・シェーンチ!」
後のラキエルにもライトアップされ、ラキエルは番と共に会場に現れた。
「……」
ラキエル、兄オルカの弟であり、元一族の采配士。
髪の毛や目元は兄オルカと似ているが、体格はオルカとは違い、細くがっしりした感じだ。
幽閉されてたとは言え、戦士としての鍛錬は怠らなかったのは、見た目で分かる。
「お久しぶりですね、兄上」
「相変わらず、元気そうじゃないかラキエル」
「……」
「……」
「両者揃ったところで、レディ…ファイッ!」
トリトーンの合図によりバトルが始まった。
両者は1歩も動かない。
それどころか、ラキエルの番はフードから顔を出すことすらない。
「相変わらず、攻めてこないな!」
「焦らずが待て、闘いにおいて焦ってはいけない」
「そうかよ!」
キィィン!
刀同士が激しくぶつかり合い、ギチギチと刃の音を響かせた。
凄まじい攻防戦で、周りの観客達もその凄さに惹き付けられている。
「兄上いいのですか?番を使わなくても?」
「ラキエル、オルカには必ず勝て」
「!?」
聞き覚えのある声がオルカの耳に入り、それはラキエルに契約指示をする言葉だった。
契約指示とは、番の魔力を使い、契約者である戦士に指示をする。
指示された戦士は命尽きるまで、その指示を遂行しなければならない。
「ラキエルお前!!」
「どうした兄上?そんなに慌てて」
「何故、お前の番の声がマツリと一緒なんだよ!」
「それは、兄上の番本人から聞いたほうがいいのでは?」
両者は激しくも間合いを取りながら、ぶつかり合い互いに1歩も引かない状態が続いている。
やはりシャチ族同士の闘いだからか、凄まじい魔力のぶつかり合いだ。
それに、オルカが忍辱戦士だからこそか、今まで貯めてきた魔力が、今存分に使われているのがよく分かる。
オルカは、肉体にストレスをかけることにより、普段使う魔力とは別に、魔力を蓄電池の様に蓄積する能力がある。
長年蓄積された魔力は凄まじく、使い道を間違えれば国を1つ落としかねない程だ。
「マツリ!指示を!」
「指示って…!」
それはそうだ、普段から闘い慣れしてないマツリには、かなり焦るのも無理はない。
なんせ幾ら、1年番と共に鍛錬してきても実践は別で、実践で動けなかったら、鍛錬してきた意味が無い。
「……ど、どうしよ…でも…」
キンキン!!
「…あー!ダメだ、やっぱり本番だと…でも、逃げちゃダメだ…逃げたら姉さんにも…」
「マツリ!!」
「!?」
「お前が思った事を言えばいい!」
「でも!」
「お前が指示したら、俺は必ず遂行させてやる!」
「オルカ…」
「俺を信じろ」
「……」
オルカの言葉はマツリの不安をかき消すかのように、芯があり、マツリはオルカの言葉を信じ覚悟を決めた。
そして、オルカは本当にマツリを愛し信じているからこそ、不利な状況でも、逃げずに立ち向かっている。
これは、並大抵な戦士じゃ出来なくて、愛を想いやる心を知っているオルカだからこそ出来ることだ。
「…生きて…絶対に生きて勝って!!オルカ!!」
「待っていた!その言葉を!行くぞ!封印を解く!!」
オルカはマツリの指示により、今まで制御していた魔力の封印を解除すべく、自身の胸に刻まれた鍵穴に親指を刺し解除した。
解除された魔力は凄まじく、長年オルカが耐えに耐えてきた溜め続けた結晶。
耐える事ができるオルカだからこそ、神にも近い魔力を得る事ができたのだ。
「さぁ、これでお互い同じ立ち位置だ!」
「ふっ、兄上らしい!」
ラキエルの攻撃を素早くかわしながら、得意の武器召喚しながら攻撃をする。
ラキエルもラキエルで、オルカ並の魔法で対抗していき、会場は2人の戦闘で盛り上がっていった。
「凄い闘いだ…あれがオルカの弟…。攻撃もオルカと瓜二つ……」
「兄弟だからこそ、技も魔法も似てくる」
兄弟だからこそ、同じ親から知識、武術、道徳を学び育っているから、技が似ることは不思議ではない。
「オルカ…本当に今日は大丈夫?」
「大丈夫だマツリ。心配するな!」
「でも」
「マツリ、俺は何があってもお前の傍にいるし、今回の試合は俺が絶対に勝つ!」
オーシャンバトル3回戦。
今日はオルカと弟のラキエルのバトル。
シャチ族最強と言われた、最強兄弟が闘う為か今日に限ってはかなり人がお多い。
「凄い人だな…」
「シャチ族同士の闘いだからな」
「シャチ族はそんなに凄いの?私はシャチ本来の事しか分からないから」
「シャチ族は指折りに入るくらい、戦闘能力が高い一族だ。戦闘、学問とどの一族にも劣らないくらいにな。そんなシャチ族の中でも常に頂点に立ってきたのが、オルカの一族。アイツの一族がどれほど強いのかはこのアトランティスの人が分かるくらいだ」
「そうなんだ」
観客が今日のバトルを楽しみにしてるのか、観客の声が凄まじい。
しかし、その声をトリトーンの声で静まりかえった。
「さぁさぁ、今日はオーシャンバトル3回戦!!番を見つけ一緒にきてるカップルや、熱い闘いを見てみたい奴がわんさかといるな!」
『おぉぉぉ!』
「いい歓声じゃねぇか!さぁ、オーシャンバトル3回戦、バトルに華を飾る戦士の紹介だ!」
『早く紹介しろー!』
『そうだそうだ!』
「そんなに焦るなオスども!焦るオスはメスに嫌われるぞ!さぁ、紹介するぞ!!シャチ族最強一族の長にして、7天の忍辱戦士!!幼き頃から一族の為、亡き母親のため、コイツ以上に耐えし忍べる奴は居ねぇ!!オルカ・シェーンチ!!」
「相変わらず凄い歓声…」
「戦士と戦士の戦いだからな!これくらい歓声があった方が、盛り上がる」
トリトーンの紹介と同時にオルカとマツリにライトアップされ、2人は会場に入る。
「そして、深海からは…兄オルカに謀反を起こし、己の欲の為に一族を殺したとして、強欲の大罪の名を付けられた。最凶采配士ラキエル・シェーンチ!」
後のラキエルにもライトアップされ、ラキエルは番と共に会場に現れた。
「……」
ラキエル、兄オルカの弟であり、元一族の采配士。
髪の毛や目元は兄オルカと似ているが、体格はオルカとは違い、細くがっしりした感じだ。
幽閉されてたとは言え、戦士としての鍛錬は怠らなかったのは、見た目で分かる。
「お久しぶりですね、兄上」
「相変わらず、元気そうじゃないかラキエル」
「……」
「……」
「両者揃ったところで、レディ…ファイッ!」
トリトーンの合図によりバトルが始まった。
両者は1歩も動かない。
それどころか、ラキエルの番はフードから顔を出すことすらない。
「相変わらず、攻めてこないな!」
「焦らずが待て、闘いにおいて焦ってはいけない」
「そうかよ!」
キィィン!
刀同士が激しくぶつかり合い、ギチギチと刃の音を響かせた。
凄まじい攻防戦で、周りの観客達もその凄さに惹き付けられている。
「兄上いいのですか?番を使わなくても?」
「ラキエル、オルカには必ず勝て」
「!?」
聞き覚えのある声がオルカの耳に入り、それはラキエルに契約指示をする言葉だった。
契約指示とは、番の魔力を使い、契約者である戦士に指示をする。
指示された戦士は命尽きるまで、その指示を遂行しなければならない。
「ラキエルお前!!」
「どうした兄上?そんなに慌てて」
「何故、お前の番の声がマツリと一緒なんだよ!」
「それは、兄上の番本人から聞いたほうがいいのでは?」
両者は激しくも間合いを取りながら、ぶつかり合い互いに1歩も引かない状態が続いている。
やはりシャチ族同士の闘いだからか、凄まじい魔力のぶつかり合いだ。
それに、オルカが忍辱戦士だからこそか、今まで貯めてきた魔力が、今存分に使われているのがよく分かる。
オルカは、肉体にストレスをかけることにより、普段使う魔力とは別に、魔力を蓄電池の様に蓄積する能力がある。
長年蓄積された魔力は凄まじく、使い道を間違えれば国を1つ落としかねない程だ。
「マツリ!指示を!」
「指示って…!」
それはそうだ、普段から闘い慣れしてないマツリには、かなり焦るのも無理はない。
なんせ幾ら、1年番と共に鍛錬してきても実践は別で、実践で動けなかったら、鍛錬してきた意味が無い。
「……ど、どうしよ…でも…」
キンキン!!
「…あー!ダメだ、やっぱり本番だと…でも、逃げちゃダメだ…逃げたら姉さんにも…」
「マツリ!!」
「!?」
「お前が思った事を言えばいい!」
「でも!」
「お前が指示したら、俺は必ず遂行させてやる!」
「オルカ…」
「俺を信じろ」
「……」
オルカの言葉はマツリの不安をかき消すかのように、芯があり、マツリはオルカの言葉を信じ覚悟を決めた。
そして、オルカは本当にマツリを愛し信じているからこそ、不利な状況でも、逃げずに立ち向かっている。
これは、並大抵な戦士じゃ出来なくて、愛を想いやる心を知っているオルカだからこそ出来ることだ。
「…生きて…絶対に生きて勝って!!オルカ!!」
「待っていた!その言葉を!行くぞ!封印を解く!!」
オルカはマツリの指示により、今まで制御していた魔力の封印を解除すべく、自身の胸に刻まれた鍵穴に親指を刺し解除した。
解除された魔力は凄まじく、長年オルカが耐えに耐えてきた溜め続けた結晶。
耐える事ができるオルカだからこそ、神にも近い魔力を得る事ができたのだ。
「さぁ、これでお互い同じ立ち位置だ!」
「ふっ、兄上らしい!」
ラキエルの攻撃を素早くかわしながら、得意の武器召喚しながら攻撃をする。
ラキエルもラキエルで、オルカ並の魔法で対抗していき、会場は2人の戦闘で盛り上がっていった。
「凄い闘いだ…あれがオルカの弟…。攻撃もオルカと瓜二つ……」
「兄弟だからこそ、技も魔法も似てくる」
兄弟だからこそ、同じ親から知識、武術、道徳を学び育っているから、技が似ることは不思議ではない。