オレンジ色の教室で、告白しました。
告白します
午後4時10分。
夕焼け色に染まる教室の中で、私は何度も何度も深呼吸していた。誰もいない教室はシン、と静まり返っていてまるで世界に私しかいないみたい。
廊下の外、窓の外のグラウンドから他の生徒の声が聞こえる。放課後の学校は、色んな色に染まっていた。
大丈夫、あと少し。もう少しの辛抱だから。
私は自分にそう言い聞かせる。この想いを伝えたら、私の恋は終わる。最初から叶わないとわかっているんだから。
そうわかっていても、心臓は激しく脈打つばかりだった。緊張しすぎて涙まで出てくる。
まだ彼が来ていないのに。
落ち着いて……!
ーガラッ!
「悪い、遅れた」
誰もいないはずの教室のドアが開いた。その音にびっくりして思わず息を止める。
ドアの方に目をやると息を切らして教室に入ってくる男の子がいた。その姿を見て緊張が最高峰に達した。
「だ、だだ大丈夫!ぶ、部活お疲れ様!」
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