極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
起き上がってモニタを見たら、三十歳くらいの知らない男性が映っていた。柔らかそうな茶髪の整った顔立ちの男性で、スーツを着崩している。
なにかの勧誘かセールスだろう。
そう思って居留守を使おうとしたが、その男性が別の男性の腕を肩にかけて支えているのに気づいた。
「えっ」
よく見たら、支えられている男性は奏斗だった。彼はぐったりした様子で、茶髪の男性にもたれかかっている。
(奏斗さんになにかあったの!?)
二葉は急いで応答ボタンを押した。
「はい!」
『あーっ、よかった、いた!』
スピーカーからホッとしたような男性の声が聞こえてきた。
「あの、どうしたんですか!?」
『あ、ごめんごめん。俺は佐久間功成って言います。こっちは大槻奏斗です。奏斗のことは知ってるよね?』
「はい」
『いやあ、珍しく奏斗から飲みに誘ってきたと思ったら、奏斗のやつが酔いつぶれてしまって』
「えっ」
病気やケガでぐったりしていたのではないことに安堵したものの、それならなぜこの功成という男性は、酔った奏斗を二葉の家に連れて来たのだろうか。
二葉が言葉に詰まっていたら、功成が口を開く。
『奏斗に家を訊いたらここだって言うから連れてきたんだけど。違うの?』
なにかの勧誘かセールスだろう。
そう思って居留守を使おうとしたが、その男性が別の男性の腕を肩にかけて支えているのに気づいた。
「えっ」
よく見たら、支えられている男性は奏斗だった。彼はぐったりした様子で、茶髪の男性にもたれかかっている。
(奏斗さんになにかあったの!?)
二葉は急いで応答ボタンを押した。
「はい!」
『あーっ、よかった、いた!』
スピーカーからホッとしたような男性の声が聞こえてきた。
「あの、どうしたんですか!?」
『あ、ごめんごめん。俺は佐久間功成って言います。こっちは大槻奏斗です。奏斗のことは知ってるよね?』
「はい」
『いやあ、珍しく奏斗から飲みに誘ってきたと思ったら、奏斗のやつが酔いつぶれてしまって』
「えっ」
病気やケガでぐったりしていたのではないことに安堵したものの、それならなぜこの功成という男性は、酔った奏斗を二葉の家に連れて来たのだろうか。
二葉が言葉に詰まっていたら、功成が口を開く。
『奏斗に家を訊いたらここだって言うから連れてきたんだけど。違うの?』