極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
「……うっ」
不意に嗚咽が込み上げてきて、二葉の目からまた涙が溢れ出した。
「二葉、俺はロンドンで、君を好きな気持ちは絶対に変わらないって言っただろう?」
「ごめ……なさい。でも、奏斗さんがCEOだってことを教えてくれなかったから……私のことは異国での一夜限りの遊びなのだと……」
「すべてを話さなくてすまなかった。二葉にはただの俺を知って、好きになってほしかったんだ」
奏斗の言葉を聞いて、二葉は十数分前の功成の言葉を思い出した。彼は奏斗が『大槻ホールディングスの御曹司だとかコティリードンのCEOだとか、肩書き目当てで媚びてくる女にうんざりしてる』と言っていた。
(ロンドンでのあの日、奏斗さんに心から惹かれたのは事実……。奏斗さんが身分を明かしていたとしても、きっと好きになっていたと思う……)
住む世界が違いすぎるからと諦めようとしても、好きだという気持ちを抑えきれなかっただろう。なにしろ、奈美から奏斗の身分を聞いたあとでも、彼への気持ちが消えずに苦しんだのだから。
「コティリードンのCEOであってもなくても、奏斗さんは奏斗さんです」
奏斗はベッドの縁に腰を下ろし、二葉を膝の上に横向きに座らせた。そうしてギュッと抱きしめる。
不意に嗚咽が込み上げてきて、二葉の目からまた涙が溢れ出した。
「二葉、俺はロンドンで、君を好きな気持ちは絶対に変わらないって言っただろう?」
「ごめ……なさい。でも、奏斗さんがCEOだってことを教えてくれなかったから……私のことは異国での一夜限りの遊びなのだと……」
「すべてを話さなくてすまなかった。二葉にはただの俺を知って、好きになってほしかったんだ」
奏斗の言葉を聞いて、二葉は十数分前の功成の言葉を思い出した。彼は奏斗が『大槻ホールディングスの御曹司だとかコティリードンのCEOだとか、肩書き目当てで媚びてくる女にうんざりしてる』と言っていた。
(ロンドンでのあの日、奏斗さんに心から惹かれたのは事実……。奏斗さんが身分を明かしていたとしても、きっと好きになっていたと思う……)
住む世界が違いすぎるからと諦めようとしても、好きだという気持ちを抑えきれなかっただろう。なにしろ、奈美から奏斗の身分を聞いたあとでも、彼への気持ちが消えずに苦しんだのだから。
「コティリードンのCEOであってもなくても、奏斗さんは奏斗さんです」
奏斗はベッドの縁に腰を下ろし、二葉を膝の上に横向きに座らせた。そうしてギュッと抱きしめる。