極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
二葉は込み上げてきた涙をぐっとこらえて、自分の部屋に戻った。ベッドに横になったとたん、我慢できなくなって涙が溢れ出した。
(奏斗さんが一緒に暮らしてくれてるのは……やっぱり赤ちゃんができたからだったんだ)
だったら、彼を自由にしてあげよう。そう思う反面、責任感からでもいいからそばにいてほしい、とも思う。
悲しくてたまらず枕を抱きしめたとき、部屋のドアがノックされた。
「二葉?」
やっぱり君とはこれ以上一緒に暮らせない。
君のことはもう好きじゃないんだ。
そんなことを言われたらどうしよう、と不安でドキドキしながら返事をする。
「……なんですか?」
「入ってもいいかな?」
「どうしてですか」
「話がしたいんだ」
別れ話を聞きたくなくて、二葉は震える声で言う。
「私はしたくありません」
「俺はしたい。二葉が泣いているのに、このままにはできない」
二葉は涙を拭って深呼吸をした。けれど、何度深呼吸を繰り返しても、涙は収まらない。
「すまない」
「なんで謝るんですか。もう私のことが好きじゃないからですか」
「違う!」
奏斗の大きな声が聞こえてきて、驚いて二葉の涙が止まった。
「じゃあ、どういうことですか」
「……二葉が嫌だろう? 二葉に嫌われたくないんだ」
(奏斗さんが一緒に暮らしてくれてるのは……やっぱり赤ちゃんができたからだったんだ)
だったら、彼を自由にしてあげよう。そう思う反面、責任感からでもいいからそばにいてほしい、とも思う。
悲しくてたまらず枕を抱きしめたとき、部屋のドアがノックされた。
「二葉?」
やっぱり君とはこれ以上一緒に暮らせない。
君のことはもう好きじゃないんだ。
そんなことを言われたらどうしよう、と不安でドキドキしながら返事をする。
「……なんですか?」
「入ってもいいかな?」
「どうしてですか」
「話がしたいんだ」
別れ話を聞きたくなくて、二葉は震える声で言う。
「私はしたくありません」
「俺はしたい。二葉が泣いているのに、このままにはできない」
二葉は涙を拭って深呼吸をした。けれど、何度深呼吸を繰り返しても、涙は収まらない。
「すまない」
「なんで謝るんですか。もう私のことが好きじゃないからですか」
「違う!」
奏斗の大きな声が聞こえてきて、驚いて二葉の涙が止まった。
「じゃあ、どういうことですか」
「……二葉が嫌だろう? 二葉に嫌われたくないんだ」