極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
やがて痛みが治まったらしく、二葉は大きく息を吐いた。
「出産で体力を消耗すると思うから、少し寝てるね」
「ああ」
痛みがどんどん強くなっているらしく、陣痛に耐える二葉が痛々しい。
陣痛が落ち着いているときは穏やかに眠っているのに、痛みが来ると苦しげな表情でうめきながら目を覚ます。そんな二葉を見ていたら心配でたまらないのに、痛みを代わってあげることはできない。自分にできることが限られているのがもどかしい。
暗がりで目を覚ました二葉が、スマホで時刻を確認した。
「いたたた……まだ十二分かぁ……」
かすれた声で呟いた二葉は、奏斗が彼女の腰をさすっていることに気づいた。
「えっ、奏斗さん、起こしちゃった?」
「寝てなかっただけだから、気にしないで」
「でも、夜中の二時なのに……」
「俺は平気だ」
奏斗は言って二葉の額にキスをした。
「でも、奏斗さんが疲れちゃうよ。まだかかりそうだから、奏斗さんもちゃんと寝て」
正直に言うと二葉が心配で眠れないのだが、それを言うと逆に二葉に心配されそうなので黙っておく。
けれど、奏斗の考えはお見通しらしく、二葉は不満げに頬を膨らませた。
「出産で体力を消耗すると思うから、少し寝てるね」
「ああ」
痛みがどんどん強くなっているらしく、陣痛に耐える二葉が痛々しい。
陣痛が落ち着いているときは穏やかに眠っているのに、痛みが来ると苦しげな表情でうめきながら目を覚ます。そんな二葉を見ていたら心配でたまらないのに、痛みを代わってあげることはできない。自分にできることが限られているのがもどかしい。
暗がりで目を覚ました二葉が、スマホで時刻を確認した。
「いたたた……まだ十二分かぁ……」
かすれた声で呟いた二葉は、奏斗が彼女の腰をさすっていることに気づいた。
「えっ、奏斗さん、起こしちゃった?」
「寝てなかっただけだから、気にしないで」
「でも、夜中の二時なのに……」
「俺は平気だ」
奏斗は言って二葉の額にキスをした。
「でも、奏斗さんが疲れちゃうよ。まだかかりそうだから、奏斗さんもちゃんと寝て」
正直に言うと二葉が心配で眠れないのだが、それを言うと逆に二葉に心配されそうなので黙っておく。
けれど、奏斗の考えはお見通しらしく、二葉は不満げに頬を膨らませた。