極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
「悠世、かな?」
〝ゆう〟のつく漢字を使っていくつか名前を考えていたが、のんびりした様子を表す漢字〝悠〟を使った名前はこの一つだ。
奏斗と目が合って、二葉はニコリと笑う。
「決まりだね。悠ちゃん」
二葉は慈愛に満ちた微笑みを悠世に向けた。あまりに尊い二人の姿に、奏斗は胸が熱くなる。
「二葉、ありがとう」
二葉に声をかけたら、彼女は奏斗に顔を向けた。
「奏斗さんも立ち会ってくれてありがとう。一緒にこの子を迎えられてよかった」
奏斗は二葉の髪をそっと撫でた。
「それは俺のセリフだよ。家族が増えた分、幸せが増えた気がするな」
「きっと大変なこともあると思うけど、二人で力を合わせて乗り越えていこうね」
「ああ」
奏斗はそっと手を伸ばして我が子の小さな手に触れた。こんなにも小さいなんて、想像していなかった。
「パパも抱っこしましょうか」
助産師が悠世を抱き上げて、奏斗に渡した。初めて抱いた我が子は、びっくりするくらい軽くて柔らかい。
けれど、手で感じる温かさが、はるかに重い愛おしさを伝えてくる。
「かわいいな。二葉にそっくりだ」
「えっ、でも鼻筋が通っていて奏斗さん似だと思うけど」
妻の言葉を聞いて、奏斗は思わず笑みを零した。
〝ゆう〟のつく漢字を使っていくつか名前を考えていたが、のんびりした様子を表す漢字〝悠〟を使った名前はこの一つだ。
奏斗と目が合って、二葉はニコリと笑う。
「決まりだね。悠ちゃん」
二葉は慈愛に満ちた微笑みを悠世に向けた。あまりに尊い二人の姿に、奏斗は胸が熱くなる。
「二葉、ありがとう」
二葉に声をかけたら、彼女は奏斗に顔を向けた。
「奏斗さんも立ち会ってくれてありがとう。一緒にこの子を迎えられてよかった」
奏斗は二葉の髪をそっと撫でた。
「それは俺のセリフだよ。家族が増えた分、幸せが増えた気がするな」
「きっと大変なこともあると思うけど、二人で力を合わせて乗り越えていこうね」
「ああ」
奏斗はそっと手を伸ばして我が子の小さな手に触れた。こんなにも小さいなんて、想像していなかった。
「パパも抱っこしましょうか」
助産師が悠世を抱き上げて、奏斗に渡した。初めて抱いた我が子は、びっくりするくらい軽くて柔らかい。
けれど、手で感じる温かさが、はるかに重い愛おしさを伝えてくる。
「かわいいな。二葉にそっくりだ」
「えっ、でも鼻筋が通っていて奏斗さん似だと思うけど」
妻の言葉を聞いて、奏斗は思わず笑みを零した。