極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
 二葉は体を起こしてベッドを下りた。パウダールームに入って大きく息を吐き出す。昨日脱いだ服を身に着け、身支度を調えてリビング・ダイニングに出た。
「二葉が連絡してくれるのを待ってる」
 奏斗は小さなメモ用紙を差し出した。ホテル名が印刷されたその紙には、十一桁の携帯番号が手書きされていた。 
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