怪盗ベルにおまかせ!
「…ベル!」
ベランダのガラス戸を開けて、光井くんが顔を出した。
正直、とても驚いた。
物音も立てずにやってきたのに、光井くんに見つかってしまったから。
「どうして、わたしだってわかったの…?」
「なんでだろうな。でも、なんとなく。ベルがいるような気がして窓を開けたら、本当にいたからびっくりしてる」
照れたように笑う光井くん。
ふと光井くんは、わたしが抱えていた袋に視線を動かした。
「もしかして、それって…」
「うん。預かっていた大事なカメラを返しにきたの」
わたしは、歩み寄ってきた光井くんにカメラを差し出した。
「…やっぱり、見た目はもとのように戻すのには限界があったの。でも、カメラとしてはちゃんと機能するから」
「ありがとう、ベル。あいつらに壊されたときに正直もうあきらめてたから、まさかまたこいつで写真を撮ることができるなんて夢みたいだ」
ベランダのガラス戸を開けて、光井くんが顔を出した。
正直、とても驚いた。
物音も立てずにやってきたのに、光井くんに見つかってしまったから。
「どうして、わたしだってわかったの…?」
「なんでだろうな。でも、なんとなく。ベルがいるような気がして窓を開けたら、本当にいたからびっくりしてる」
照れたように笑う光井くん。
ふと光井くんは、わたしが抱えていた袋に視線を動かした。
「もしかして、それって…」
「うん。預かっていた大事なカメラを返しにきたの」
わたしは、歩み寄ってきた光井くんにカメラを差し出した。
「…やっぱり、見た目はもとのように戻すのには限界があったの。でも、カメラとしてはちゃんと機能するから」
「ありがとう、ベル。あいつらに壊されたときに正直もうあきらめてたから、まさかまたこいつで写真を撮ることができるなんて夢みたいだ」