怪盗ベルにおまかせ!
でも、大丈夫。

開けられなくたって、悠から偽ベルが今からこっちにやってくるという新しい情報が入ってきた。


だから、きっとその偽ベルがここの鍵を開けてくれるはず。


しばらく待っていると、見張っていたトランクルームの前にだれかがやってきた。 


「今回も楽勝だったな〜!」

「アタシのコスプレもだいぶ様になってきたでしょ?」

「そうだな。むしろ、このまま本物のベルになったらどうだ!?」


現れたのは、男女2人組。

男の人は光井くんが動画撮影に使うものと似たような小型カメラを握っていて、女の人はベルに似たコスチュームを着ている。


悠の情報によると、今日もどこかでベルの引ったくり動画を撮影していたようだ。

そして、盗んだものをこのトランクルームに隠しにきたのだ。


鍵を開けると、中には盗んだバッグや貴金属たちが並んでいた。
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