怪盗ベルにおまかせ!
「うっそ!?なんでここがわかったの!?」


初めこそ、わたしの姿を見て少し怯えていたような顔をしていた2人。

でも、思っていたよりもベルが小柄だということがわかったからか、急に態度が一変した。


「ベルって、中学生か小学生なんじゃないかって噂も流れてたけど、もしかして案外当たってたりする?」

「なんだよ、ただの子どもかよっ」


2人はクスクスと笑う。


「で、そのベルちゃんがアタシたちになんの用?」

「どうせ、『わたしのマネしないでー!』とでも言いにきたんだろ?」

「違う!」


わたしは大きな声で叫ぶ。


「わたしのマネをすることはなんとも思っていない。だけど、それでだれかを悲しませるのだけはやめて!」

「…なによ、偉そうにっ」


偽ベルの女の人は、わたしをにらみつける。
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