怪盗ベルにおまかせ!
「とかなんとか言って、実は怪盗の仕事にノリノリだったんじゃないの?初めは、コスチューム着ただけで恥ずかしそうにもじもじしてたくせに」

「…なっ…!」


悠に茶化されるけど…なにも言い返せない。

なぜなら、おばあさんの笑顔を見てこっちまでうれしくなって、怪盗になってよかったと思ったのは本当のことだったから。


「だったら、これからも『怪盗ベル』…続けたら?」

「そんなことできるわけないじゃん…!すぐにバレちゃうよ!」

「そうかな?だって、引ったくり犯にはバレなかったんだろ?」

「それは…まあ。建物の中が薄暗かったのと、逆光だったからよかったけど」

「じゃあ、これからもそんな感じで大丈夫だって」


ニッと笑ってみせる悠。


…一体、その自信はどこからくるのだろう。
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