怪盗ベルにおまかせ!
「あ…、うん。それはね――」


わたしに詰め寄る悠に、芹那ちゃんに正体がバレてしまったことを話した。

なにやってんだよと言いたそうに、悠がわたしに視線を移す。


「聞いたよ!悠くんが、ベルが映るカメラの映像を削除してるんだってね。あいかわずすごいね!」

「ま…まあ、あんなの簡単だし」

「でも、それだけじゃダメダメ!もし暗がりじゃないところでベルを見られたら、すぐにバレちゃうから!」

「けど、一応ねえちゃん変装してるけど?ほら、パーティー用のメガネかけて――」

「も〜…、姉弟そろってそれで変装できてると思ってたの?」


やれやれというふうに、ため息をつく芹那ちゃん。


「あたしにバレたってことは、他の人に気づかれたっておかしくないんだよ?」

「「そう…なのかなぁ?」」
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