怪盗ベルにおまかせ!
「すげ〜…。別人みたいだ」


悠も口をポカンと開けている。


芹那ちゃんいわく、コスチュームにパーティー用のメガネをかけたところで、シルエットで目につく髪型に変化がなかったら意味がないのだとか。

だから、まずはわたしが普段しないようなヘアスタイルにして、黒縁メガネを外し、メイクもして。


そうしたら、ぱっと見ではわたしだとはわからないほどに見違えた。

鏡の中に映る姿は、自分でも「だれ!?」と思うくらい。


「あのままだったらいつ正体がバレるかわからないし、これがあたしが思い描いていた怪盗ベルだよ〜!」


興奮気味の芹那ちゃん。

『怪盗ベルはこんな姿』だという芹那ちゃんのイメージがこういう感じらしい。


そのあと、ツインテールやメイクのやり方を芹那ちゃんに教えてもらい、こうして新しい怪盗ベルが誕生した。
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