怪盗ベルにおまかせ！

芹那ちゃんは満足すると帰っていった。


新しくなった怪盗ベルとして、それからも何度か依頼をこなした。


そんな中、偶然にもベルの姿で通行人に写真を撮られてしまったことがあった。

しかも、その写真はすぐにネットにアップされて。


幸い、満月を背景にして屋根の上を駆けるわたしのシルエットだけで、顔は暗くて写っていなかった。

だけど、重要な顔が写っていないというところがさらに人々の好奇心をかき立て、ネットではベルのイメージ画像までもが出回るように。


学校でも、ベルの正体について噂されていた。


「見た!?ベルの写真！」

「見たよ！脚とか細くてびっくりしちゃった！」

「それに、あのヘアスタイルもかわいいよね〜！」

「頭の高いところでツインテールだよね？今度、やってみようかな〜♪」