怪盗ベルにおまかせ!
このクラスメイトだけではなく、違うクラスや違う学年の生徒までもがダンダンの噂を聞きつけてやってきていた。


「オレ、ダンダンちゃんねる登録してるぜ!」

「オレもオレもー!ちょうど、今日も朝から見てたところだし!」


男の子たちは、本物のダンダン相手に大興奮。


「ねぇ!ダンダンって、生で見るほうがかっこよくない!?」

「それ思ってたー!動画じゃあんまりわからなかったけど、背も高いんだね」


女の子たちは、遠くのほうから光井くんを眺めている。


どちらにしても光井くんは大人気で、まるでアイドルのようなもてはやされぶりだ。


帰ったら、悠に報告しようっと。

きっと悠、びっくりするだろうな。


なんて、わたしはのんきなことを考えていた。


そのとき――。


「そういえば、怪盗ベルを追ってこの町にきたって本当?」
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