怪盗ベルにおまかせ!
「じゃあ、さっさとダイヤだけ取ったらいいじゃない!」

「だから、それを今やっているところだろ…!!」


校舎の屋根から顔をのぞかせると、揉めている2人組を見つけた。

どうやらその格好から、保護者に扮していたことがわかる。


もともとトロフィーについていたダイヤを奪うことを計画していたよう。

持ってきていた工具のようなもので、なんとかダイヤだけを取り出そうとする。


しかし、トロフィーも頑丈なようで傷ひとつつかない。


奮闘する2人。

わたしはそんな2人を見下ろしながら、屋根の上である実験をしていた。


ここへくるまでの間に、理科室から借りてきてフラスコと試験管。

そして、ビーカーに入った謎の液体たち。


悠の指示で、理科室にある薬品を使ってあるものを作っている。
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